過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 17:57:38.28 ID:XUWGGcgGo
当然俺のそんな小さな願いは届かず、めぐりさんは再び口を開く。
めぐり「比企谷くんのおかげでもあるんだよ」
八幡「別に俺は何もしちゃいないですよ」
以下略
446
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 17:58:04.87 ID:XUWGGcgGo
決して俺一人だけを褒めているわけではないと自分に言い聞かせながら、めぐりさんの声に耳を傾ける。
めぐり「比企谷くんは本当に頑張ってくれたよ……」
八幡「……」
以下略
447
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 17:58:31.04 ID:XUWGGcgGo
めぐり「文化祭の時だってそうだったと思う。体育祭の時だってそう。皆のために動いてくれる」
八幡「そんなんじゃないです。ただ俺の性格が悪いってだけでしょう、あんなの」
めぐり「それに、この前の土日だって、わたしのことを助けてくれた」
以下略
448
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 17:59:10.05 ID:XUWGGcgGo
俺が優しい、か。そんなわけはない。しかしそのめぐりさんの言葉を遮ることも出来ず、歯噛みしたままその言葉の続きを待ってしまう。
めぐり「だから、なのかな。わたしもさ、きっとそんな比企谷くんに惹かれちゃったんだよ」
ガサッと音がした。
以下略
449
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 17:59:47.39 ID:XUWGGcgGo
めぐり「生徒会室に来てもらったのは、これのためなの」
俯き、自分の膝の上に乗せた箱を見るめぐりさんの表情はどこか緊張しているようにも見える。肩や手、そして声も震えているような気がする。
瞬間、生徒会室の空気が変わった。
以下略
450
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 18:00:25.79 ID:XUWGGcgGo
ぱちくりと、めぐりさんの目が見開いている。まるで肩透かしでも食らったかのような表情だ。
しかし俺はそれに構わず、そのまま続ける。
八幡「めぐりさんは、勘違いをしています」
以下略
451
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 18:00:57.84 ID:XUWGGcgGo
彼女にこんな顔はしてもらいたくなかった──かつて想った事を、今は己で踏みにじっている。
八幡「だから、めぐりさんはそんな幻想に何か勘違いをしてるだけです」
めぐり「……なんで、そんな」
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452
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 18:01:24.98 ID:XUWGGcgGo
× × ×
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453
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◆//lmDzMOyo
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2015/07/09(木) 18:01:51.99 ID:XUWGGcgGo
だから。
だから、めぐりさんみたいな人が、俺なんて最低な人間に好意を抱いて、未来を犠牲にすることなんてない。
めぐりさんの未来のために。
以下略
454
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◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 18:02:25.28 ID:XUWGGcgGo
だが、これでよかったのだ。
めぐりさんはこれで目が覚め、きっと大学では楽しいキャンパスライフを送れることだろう。
俺はどうなのかは自分でも分からないが、それはおいおい考えていくとしよう。
以下略
455
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/07/09(木) 18:03:00.65 ID:XUWGGcgGo
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