過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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472: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:09:09.54 ID:26NCCmweo
いろは「そうかもしれません、わたしは結局先輩の中には入れなかった……でも、城廻先輩なら、きっと先輩のことを知ることが出来るって思ってたんです」

俺に向かって話しかけている、というよりはまるで独り言のように聞こえた。

具体的に何を指しているのか、何を話しているのか、聞いているだけの俺には全く分からない。俺はただ、黙って一色の呟きを聞いていることしか出来なかった。
以下略



473: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:09:44.22 ID:26NCCmweo
俺の欲しがった本物。

それは一体なんだっただろうか。

ふと、脳裏に浮かんだのはめぐりさんのほんわか笑顔だった。
以下略



474: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:10:53.11 ID:26NCCmweo
いろは「聞きますよ、先輩。何があったんですか」

八幡「……めぐりさんに告白されそうになる前に振った」

いろは「は?」
以下略



475: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:11:22.30 ID:26NCCmweo
八幡「それにだな、俺が城廻先輩に好かれる筋合いがない。あんなのただの一時の気の迷いだ。あんな間違った始まり方で勘違いして、それでめぐりさんの時間を無駄にさせるなんて」

いろは「勘違いだっていいじゃないですか」

再び、俺が言葉を言い終わらないうちに一色に言葉を被せられた。
以下略



476: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:11:55.09 ID:26NCCmweo
俺がめぐりさんをどう思っているのか。

その答えは、実はとうに出ている。

しかし、その答えを今更口に出すことは許されないだろう。
以下略



477: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:12:23.40 ID:26NCCmweo
耳が、心が痛い。

きっと、一色の言っていることこそが正論だと分かってしまっているから。

ふと、かつて平塚先生が言っていたことが脳裏を掠める。考えるときは、考えるべきポイントを間違えないことだ……だったか。
以下略



478: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:13:12.14 ID:26NCCmweo
いろは「なんで笑ってるのかは分かりませんが……とにかく、そうと決まれば今すぐ城廻先輩を追ってください。まだ学校内にいるかもしれませんから」

八幡「え、いや、でも」

いろは「まだぐちぐち言うつもりですか」
以下略



479: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:13:55.24 ID:26NCCmweo
八幡「一色、ありがとうな」

いろは「まぁ、ちゃんと参考にしてくださいね?」

その眼差しは優しさに溢れていた──かつて見た時と、同じように。
以下略



480: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:14:30.99 ID:26NCCmweo
続きます。


481:名無しNIPPER[sage]
2015/07/11(土) 22:17:39.90 ID:HcATzkUAO
>>480

いよいよクライマックスかい?


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