過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
↓
1-
覧
板
20
609
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:01:19.61 ID:wlvUAMnco
八幡「案外、答えって近くに落ちているものなんじゃないですかね。でも、人って結構近くにあるものって分からなかったりするんですよ。捻くれてると余計に」
陽乃「……比企谷くん、恋人が出来たからって偉そうにこのやろー!」
八幡「あぷっ、ちょっ、やめっ!」
以下略
610
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:01:46.31 ID:wlvUAMnco
陽乃「そうだねー、わたし、比企谷くんとなら付き合ってもいい気がしてきたよ」
八幡「すんませんね、俺には心に決めた相手がいるもので」
陽乃「そっか。めぐりは幸せものだなぁ」
以下略
611
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:02:20.60 ID:wlvUAMnco
その背を見送りながら、俺は本物とは何かという疑問に想いを馳せる。
ああは言ったが、正直なところ未だによく分からん。
けれど、きっとそれは理詰めで導き出せるものではないのだろう。
以下略
612
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:02:54.91 ID:wlvUAMnco
× × ×
以下略
613
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:04:10.93 ID:wlvUAMnco
外の気温はあまり低くなかった。三月に入って一週間ちょっとが経ったが、最近は寒さがあまり厳しくなくなってきており、コートがなくても外に出ることが出来るようになりつつある。段々と春が近付いてきている証拠なのだろう。
グラウンドの方からは騒がしい声がきゃいきゃいと聞こえてくる。卒業する三年生たちのものだろう。少し目線をやれば騒いでいる者や泣いている者など様々な人が入り乱れている。
それから空中廊下の真ん中に立っている彼女に目線を戻すと、その名を呼んだ。
以下略
614
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:04:38.19 ID:wlvUAMnco
八幡「どうしたんですか、こんなところに呼び出して」
めぐり「もう、こんなところなんて言っちゃダメだよ」
ぷんぷんと、わざとらしく怒り出す。そんな挙動も可愛らしい。そういった仕草にあざとさを感じさせないのが天然さんの天然さん足る故なのだろう。
以下略
615
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:05:49.46 ID:wlvUAMnco
心の内で改めて皆に感謝を述べながら、ちらりとめぐりさんの方に視線をやる。そういえば言わなくてはならないことがあった。
八幡「……そういやめぐりさん、さっきの答辞のあれなんですか。めっちゃくちゃ恥ずかしかったんですけど」
めぐり「あはは、ごめんねー」
以下略
616
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:06:24.01 ID:wlvUAMnco
めぐり「うーん、なんでだろうね……自分でもよく分からないや」
八幡「分からないって……」
めぐり「あはは、でもね、なんかいきなり言いたくなっちゃったんだよね」
以下略
617
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:07:21.20 ID:wlvUAMnco
別に、文化祭でも体育祭でもバレンタインデーイベントでも、そしてこの卒業式でも、俺はそんなに大したことをしたわけではない。けれどこの人は言うのだ、みんなに知ってもらいたかったと。
しばしの間、沈黙を尊んでいると、グラウンドを見ていためぐりさんの顔が俺の方に向いた。
めぐり「名前も出してないし、あれじゃみんなには伝わらないかもだけどね」
以下略
618
:
◆//lmDzMOyo
[saga]
2015/08/08(土) 00:07:56.33 ID:wlvUAMnco
めぐり「……」
俺の言葉が意外だったのか、ぽかんとしているめぐりさん。
しかし数秒後、その唖然としていた表情がほんわかとした笑みに変わった。
以下略
658Res/446.18 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1433651798/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice