410:名無しNIPPER[saga]
2015/08/05(水) 00:06:36.31 ID:h3ZjdUpDO
「ふっ……!」
思わず笑いが吹き出す。カレンの脳内では、その光景が鮮明に再現されていた。小首を傾げ、不思議そうにする少女と、呆気に取られるライの姿。
411:名無しNIPPER[saga]
2015/08/05(水) 00:08:07.09 ID:h3ZjdUpDO
「…………」
「なに、怒ってるの?」
412:名無しNIPPER[saga]
2015/08/05(水) 00:09:18.72 ID:h3ZjdUpDO
母や兄にわがままを言って、食べさせてもらっていたっけ。切り分けられるハンバーグを眺めながら、そんなことを思う。
焼けた鉄板の上に置かれたハンバーグは、ナイフを入れるとその肉汁を溢れ出させる。オーブンでしっかりと焼かれた証拠だ。そしてトロトロになったチーズが、肉汁の混ざったソースと絡み合う。
413:名無しNIPPER[saga]
2015/08/05(水) 00:10:06.41 ID:h3ZjdUpDO
「あ、あなた、なにをやっているのよっ……!?」
混乱しながらもライを問い詰める。彼はいつもの無表情で、
414:名無しNIPPER[saga]
2015/08/05(水) 00:11:00.74 ID:h3ZjdUpDO
「では、お願いします」
あっさりと注文を終え、アルバイトが去っていく。どことなく満足そうな様子のライは、静かに食事を再開した。
415:名無しNIPPER[saga]
2015/08/05(水) 00:13:09.86 ID:h3ZjdUpDO
今回はこの辺で。ここまで読んで頂いた方、ありがとうございました。
416:名無しNIPPER[sage]
2015/08/05(水) 01:00:11.26 ID:KXhDq3slo
乙です
417:名無しNIPPER[sage]
2015/08/05(水) 01:03:31.74 ID:+XZIha9EO
乙です
418:名無しNIPPER[sage]
2015/08/05(水) 06:22:11.91 ID:dUW2NdOKo
乙
419:名無しNIPPER[sage]
2015/08/08(土) 12:31:51.00 ID:T9N+2VEKo
乙
420:名無しNIPPER[saga]
2015/08/10(月) 09:49:44.30 ID:dDnsREuDO
懸垂式のモノレールを二つほど乗り継ぎ、歩くこと一五分。カレンとライはシンジュクゲットーに到着した。
入る直前、ライは一言だけ『本当にいいのか』と訊いてきた。最後の確認である。それにカレンは頷きを返すだけだった。
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