過去ログ - コードギアス 【ロスカラ】
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928: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 21:44:19.57 ID:w5GHjmWDO
また裏をかかれる。こちらのトンファを盾に、後退しながら両腕をクロスして防御。激突。


あまりの衝撃にライの<サザーランド>が宙に浮いた。完全に威力を殺したつもりだったのに、七トン程度の重さしかないナイトメアがここまでの攻撃を繰り出すとは、にわかには信じられなかった。この一撃だけで、敵の技量をまざまざと突きつけられる。

以下略



929: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 21:45:24.34 ID:w5GHjmWDO
「……来たか」


言うと同時に接近警報。息をつく暇もなく、ライは機体を動かした。直前までいた空間を砲弾が通り過ぎていく。乱数機動を織り交ぜ、体勢を維持しつつ位置関係を調整した。

以下略



930: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 21:46:35.35 ID:w5GHjmWDO
だが、勝機はある。たったいま見つけたばかりのチャンスが。一泡吹かせてやろう。モーション・サポートを切って出力を最大へ。機体の扱いが難しくなる代わり、今までより鋭く動く事が出来る。


ヴェトロニクスもフル・オープン。この<サザーランド>は既にライフルを失っている。接近戦をやるしかない。

以下略



931: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 21:48:32.22 ID:w5GHjmWDO
瞬時に二騎を撃破。残るは一騎。つい先ほどまで圧倒的な存在感を放っていた敵<サザーランド>からは、呆気に取られたような無警戒さが漂っていた。


絶対的に有利な、勝って当たり前の状況を一瞬で覆されたのだ。しかも直前の攻防における、一対一での単純な力比べでも圧していたのだから、その精神的ショックは計り知れないだろう。

以下略



932: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 21:52:39.75 ID:w5GHjmWDO
「……疲れた」


夢から覚めたような感覚。ライは深く息を吐いて、肩をすくめた。戦闘でここまで疲労したのは初めてだった。

以下略



933: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 22:04:28.21 ID:w5GHjmWDO
「うんうん。相性は理想的だね〜。疲れただろうし、しばらく休憩してて。僕はデータを纏めてくるから」


ロイドはデスクトップから大容量のUSBメモリを引き抜き、それを白衣の右ポケットに入れた。彼は大切な物を決まった場所に入れる癖がある。

以下略



934: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 22:06:31.16 ID:w5GHjmWDO
「そうなのか」


基本的に三人しかいない職場だ。時間の経過で自然に作られた、独特の慣習があるのだろう。ライは冷たいコーヒーを飲みつつ、そんなふうに思った。

以下略



935: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 22:07:44.81 ID:w5GHjmWDO
「……うん。そうかもしれない」


「頼れる相方が出来たらいいな。いくら君が強くても、一人では不可能な事も多い」

以下略



936: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 22:09:51.80 ID:w5GHjmWDO
ライは傍らに置いておいたコンテナ型の武装を取り出し、肩に担ぐ。ナイトメア用の四連装対空ミサイルだ。ファクトスフィアを展開しつつ目標をロック。発射。


レーザー誘導式の小型ミサイルは遠距離の敵を狙えるが、その代わりに速度が出ない。ヘリはフレアとバルカン砲をばらまきながら急激に旋回した。

以下略



937: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 22:11:02.71 ID:w5GHjmWDO
『受け取った……のかな? これは』


こういった操作は普段、セシルにやってもらっているのだろう。もたつきながらも目標物へと接近したスザクは機体を走らせ、護衛の<無頼>二騎へ躍り掛かる。建築物が邪魔で、こちらからの援護は行えない。

以下略



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