過去ログ - ヘル・オン・レッスン
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13: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:51:04.29 ID:wXx8W5xM0

「……ナンデ」「……スッゴイ光だったー! アヤメ=サンだいじょう……アイエ?」「良かったヒトミ=サン無事……!?」
画面に映ったヒトミの姿に困惑していたアヤメは、隣から聞こえてくるヒトミの声に安堵し横に振り向く。だが、そこには
いるべきはずのヒトミの姿がないではないか。

以下略



14: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:53:49.41 ID:wXx8W5xM0
(参考)ぷちヒトミ
i.imgur.com


15: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:54:56.90 ID:wXx8W5xM0

「アイエエエエ!? アタシぷちに!? ぷちにナンデ!? アイエエエエエ!」「ヒ、ヒトミ=サン落ち着いてください!」
足元で驚いているぷちヒトミを手で持ち上げたアヤメは、それが幻であることを祈りながら触って感触を確かめる。

「ア、くすぐった……アハハ! チョット、アヤメ=サンぷにぷにしないでー!」「……スゴイ軽いけど本物だ……」
以下略



16: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:55:41.79 ID:wXx8W5xM0

「はい、チヒロです」『チヒロ=サン! エンジニアチームのオフィスを調べて恐ろしいことが分かった! 
今アヤメ=サンはどうしている!?』いつも冷静なモバPの異常な焦りように、ただならぬ事態が進行していることを
理解したチヒロとアヤメは、お互い覚悟を決めた目配せをしながらモバPの報告を聞く。

以下略



17: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:56:45.40 ID:wXx8W5xM0

モバPの口よりまず語られたのは、プロダクションに所属するエンジニアチームの状態だ。彼らはチヒロより
安すぎる賃金と過酷な仕様条件で日々依頼される仕事を期日にまで完了させるため、常にカロウシ寸前であり、それを
誤魔化すため麻薬やドリンクを使い精神と体調を安定させていた。

以下略



18: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 08:58:01.74 ID:wXx8W5xM0

それは電脳空間にあるものを現実へ実体化させる狂気の行いだ。しかしチームにしか見えていない幻を実体化させること
など出来ず、だが代わりに彼らの狂った執念は、予想外の成果を一つ生み出してしまったのだ!

電子データでしかなかったぷちデレラを、モチーフとなった現実のアイドルと存在する場所を交換して実体化させるという
以下略



19: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:00:01.26 ID:wXx8W5xM0

「つまり今のエンジニアチームは狂っていて、それがこのヒトミ=サンのような姿にする技術を発明したのは分かりました。
ですがそれがどうしてブレーサーの装置に繋がるのです?」モバPの話を聞いてすでに現エンジニアチームの処分を頭の中で
決定しながら、チヒロは最もな疑問を口にする。

以下略



20: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:00:46.27 ID:wXx8W5xM0

「ではやはりブレーサーを装着しないほうが良かったのですか!?」モバPの言葉に悲痛な叫びを上げるアヤメ。
自分のウカツな行動が大切な友人を危険な目に合わせてしまったという認識が、彼女の心を苛む。

『いや、それは違うアヤメ=サン』だが予想に反してモバPの返答は彼女の行動を認めるものであった。「なぜですか……?」
以下略



21: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:02:27.98 ID:wXx8W5xM0

「なに言ってんのアヤメ=サン! アヤメ=サンがブレーサーを着けたから、アタシだけがこうなることで済んだんだよ!
そこはもっと誇ろう! アタシのぷちデレラをセンターに選んでくれてたことも嬉しかったし」
ALAS!自分の身体が電子化されてしまったというのに、なんたる友を思う優しさか。「ヒトミ=サン……」

以下略



22: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:03:32.71 ID:wXx8W5xM0

『今、アヤメ=サンのUNIX端末にはヒトミ=サンの姿以外に、タイマーが二種類表示されているはずだ。カウントが
減り続けている物とそうでないものと』「はい」『その減り続けているタイマーの残り時間は今いくつだ?』そこで
アヤメはもう一度端末の画面を確認する。

以下略



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