48: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:47:29.00 ID:wXx8W5xM0
(((真実を話した所で絶対に信じてもらえないだろうし……かと言ってなんでもないで済ますには地面の亀裂が問題だし……
どうしよう……!))) そんな時である! 上空を飛んでいたマグロ・ツェッペリンの一機がアヤメとヒトミのいる場所に
向けてライトを照射したのは!
49: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:48:26.93 ID:wXx8W5xM0
アナウンスを聞いた通行人達の顔は徐々に人を心配する物から興味本位の野次馬の物に変化していく。そこへ
マグロ・ツェッペリンから第二のアナウンス!
「よって撮影の邪魔になる方の排除は合法です。警告します、10秒以内にその場を離れてください。繰り返します、
50: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:49:47.03 ID:wXx8W5xM0
「アヤメ=サン、ちょっとゴメンね?」未だ深呼吸で体力回復に努めているアヤメの身体を少しだけずらし、
地面に埋まっていた彼女のカバンを掘り起こす。
中を確認すると小型UNIX端末は完全に壊れてしまっていたが、プロデューサー向けに作られたIRC端末は形を
51: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:51:30.95 ID:wXx8W5xM0
『あれは、お二人を衛星を使って監視していましたら問題になりそうな状況を確認しましたので、近くにあった
マグロ・ツェッペリンをハッキングして偽装工作をさせて頂きました。すでに、その地面の亀裂の後始末の手配も
済んでいますよ』
52: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:52:31.95 ID:wXx8W5xM0
『すごいですよ? お二人は今岡山県にいます。やはりニンジャの力はうちのアーチプロデューサー達にも匹敵して
素晴らしいです』そう褒めるチヒロの言葉に対してヒトミは目眩がした。アヤメが移動してきた距離のことを考えると
当然ではあったが。
53: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:53:44.56 ID:wXx8W5xM0
『ええ、すでにホテルも……なんですモバP=サン?』「……チヒロ=サン?」『……失礼しました。モバP=サンが直接
お話したいそうなので代わりますね』すると一瞬通信にノイズが走り、相手がチヒロからモバPへと代わる。
『ヒトミ=サン、良く無事で』「ありがとうモバP=サン。でもそういうのはいいから」『分かっている、ただアヤメ=サンは
54: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:54:49.11 ID:wXx8W5xM0
IRC端末を受け取ったアヤメは、出来るだけエネルギーを使わないよう、シツレイを承知で寝転んだまま通信を行う。
「はい、アヤメです」『アヤメ=サン。今回のこと、実際良くやった。そして、見守ることしか出来なくてすまなかった』
「謝らないでください……わたくしはニンジャとしての務めを果たしたまで」『そうか……強いな、オヌシは。そうだ、
55: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:56:46.28 ID:wXx8W5xM0
喜ぶヒトミの姿に自分も嬉しくなりながら、アヤメはIRC通信に意識を戻す。「では……わたくし達はこれから……
そちらに戻ります」『馬鹿なことを言うな。どう考えてもすぐ戻って来れる身体じゃないだろう』
実際モバPの言うとおり、今のアヤメの身体は長距離移動に耐えられそうもない。
56: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:58:00.16 ID:wXx8W5xM0
そんなどこかずれたアトモスフィアで答えたモバPにアヤメは吹き出してしまう。「フフッ! 本当にもう、モバP=サンは
……分かりました、お休み、楽しませてもらいます」『ああ、楽しんでこい……』
その後モバPからホテルの場所を聞いてからIRC通信を切ったアヤメは、手持ち無沙汰で待っていたヒトミに向き直り、
57: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:59:23.37 ID:wXx8W5xM0
そんなアヤメを見かねてヒトミは彼女を引っ張って立ち上がらせると、アヤメの腕を自分の肩にまわして支えたではないか。
「ヒ、ヒトミ=サン……!? あの……」「なにも言わない! やっぱりボロボロなんでしょ? だったらこれくらいさせて」
「……ありがとう」「いいってこと!」
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