52:名無しNIPPER[sage]
2015/06/16(火) 08:06:35.29 ID:6txXhpQDO
期待
53:名無しNIPPER[sage]
2015/06/16(火) 09:34:54.74 ID:zMQYRztD0
乙です
なんか原作読んでるようだ
54: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 21:10:51.94 ID:9WL6O8ki0
ちょっと書き貯め修正するので、のちほど投下します
55: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 22:08:51.24 ID:9WL6O8ki0
冬が寒いのは変わらない。夏が暑いのと同じくらい不変の真理だ。
昨日到来の寒波はなりを潜め、本日は一転穏やかな朝だ。
結局あの後は誤魔化しきれず、小町から親が帰ってくるまで延々と質問責めをくらった。
56: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 22:12:12.00 ID:9WL6O8ki0
さあ行こうかと校舎へ脚を向ける。
がさりと、誰かと落ち葉を踏む音が重なったかと思うと、不意に後ろから右肩をぽんぽんと叩かれた。
はて?と何の気なしに首を右方向にめぐらすと、細くしなやかな、女の子特有の人さし指が頬にささった。
57: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 22:16:07.08 ID:9WL6O8ki0
「先輩。いつもありがとうございます。生徒会のことも、あとその……個人的な悩みも聞いてもらっちゃって……。
とってもお世話になってます。だからこれは感謝の気持ちです。受け取って、もらえますか?」
顔が赤い。彼女も、そして多分自分も。
58: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 22:18:30.58 ID:9WL6O8ki0
「これ開けてみていいか?」
「へっ? こ、ここでですか? うーん、まあいいですけど……」
貰ったものだが、本人を目の前にして開けていいものか一応許可を取ってみる。
59: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 22:21:27.34 ID:9WL6O8ki0
そのまま空いている手で受け取った。
思わずどういうことだ?と怪訝な顔をしていると身振り手振り付きで一色から補足が入る。
「さっき渡したのはクラスの便利な……あっ、お世話になってる男子に渡す用なんですよー」
60: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 22:26:00.29 ID:9WL6O8ki0
一色を見送り、2-Fの下駄箱へ向かった。
外履きを脱ぎ、内履きに履き替えて教室までの道を行く。
ふと左手に持ったままの一色からの贈り物に目を落とすと、何か四角いカードのようなものが入っているのが見えた。
61: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 22:28:40.11 ID:9WL6O8ki0
女の子らしい丸文字で、短いメッセージが書かれているのがすぐに目に入る。
左から右に目をめぐらし、内容が頭で理解されると、瞬間顔が熱くなる。
「反則だろ……」
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