76: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:30:18.39 ID:bJtf1eDj0
やっていることは変わらない。
普段と場所は違うが、ここでも穏やかな時間が流れている。
結局場所が重要ではないのだろう。大切なのは、誰と共にするかだ。
ここに来て1時間ほど経っただろうか。
雪ノ下の浅い規則的な呼吸音が、心地の良い環境音のようにも聞こえる。
『ゆきのんずっと寝てるね〜。どんなこと考えてるんだろ?』
『さあ? てか寝てる時に考え事なんてすんの?』
『え、しないの? あたし結構考えてるよ。朝ごはん何かなーとか。それで朝起きて食べたいなって思ってたメニューだったら超テンション上がるし!』
由比ヶ浜と顔を寄せ小声でやり取りをする。
普通寝てる時に何も考えられなくない?夢とか見るなら全然わかるんだけど……。
ふーんそういうもんなのかと考えていると、ぽつりとトーンを落とした呟き声が左から聞こえた。
『あとね……ヒッキーのことも……』
『はい?』
え、どういうこと?寝てる間も俺のこと考えてるってことなの?つまり……どういうことだってばよ。
俯いて保健室の床を見つめる彼女に、意を問う様にじっとした視線を向けた。
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