過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「ハナヨメ」
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6:名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:16:05.96 ID:EUGrH/Tp0
「あのドレス、小柄でスリムな女性向けのデザインらしいのです。腰回りなどは問題なかったのですが……」

しょんぼりしながら続ける万里花。
しかし、それはすなわち、万里花の身体がその細さ小ささに反するボリュームの胸を備えているということに他ならない。


「せっかく万里花が婚約者んため言うて毎日揉んで大きくしたとに……」


脳裏に篠原御影の言葉が蘇り、あらぬ妄想で再び鼻血が出そうになる。
なんとか平静を装わなければならない。

「そ、それじゃ、モデルのバイトはできねえってことか?」
「あ、いえ、実はそこなのですが」

あのデザイナーの女性は万里花のことをたいそう気に入ったらしく、特別に万里花のためにドレスのサイズを調整してくれるのだという。
作業のためにかかる日数は5日。
ちょうど、次の週末に完成する計算だった。

「というわけで、撮影も次の週末にしたいとおっしゃっておりましたわ。その、楽様のご予定はいかがでしょう……?」

夏休みを前にした子供のようにキラキラした目で、だけどほんの少しだけ不安を抱えて、万里花が上目遣いで楽に尋ねる。
あんなに楽しみそうな様子を見せられては、どんな先約があろうと断れるはずはなかった。

「ああ、俺も大丈夫。楽しみだな、週末が」
「楽様ー!!!」

万里花が抱きついてくる。胸の当たる感触がいつもと違い、なんというか、何倍も柔らかい。
まさか、採寸の後、下着を着けていないのでは――?

今度こそ少しだけ鼻血が出た楽は、借り物の真っ白なタキシードを汚してしまう前に、一刻も早く脱がなければと思った。


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