過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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222:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:32:42.02 ID:zVr0z0Ijo
怒られないにしても褒められることもないだろうから、渋々ながら了承の意思を伝える。

よく考えたらいくら悩んだところでわかりました以外の答えなど最初からなかった。長いものには最終的に巻かれるタイプ、どうも比企谷八幡です。

「ん。ではな」
以下略



223:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:33:44.75 ID:zVr0z0Ijo
「わかったわ」

「すまない。いろははこっちを優先してくれるか?俺から他の奴等に言っておくから」

「そうですか、わかりましたー」
以下略



224:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:34:58.33 ID:zVr0z0Ijo
「いやすみませんほんと。怖いその顔怖い。…………あ、今日は夕方のアニメ見ないといけないからかえ」

「小学生かっ!ゆきのん、放課後ヒッキーが逃げ出さないよう見張っとくね。引っ張ってくるよ」

まだ最後まで言ってないのに今度は由比ヶ浜にダメ出しされた。しかも放課後の監視付きらしい。
以下略



225:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:36:19.03 ID:zVr0z0Ijo
「いや、ヒモ宣言はどうでもよくて。先輩いないと女子三人になっちゃいますもん」

「あー、それはそうだねー。向こうが何人いるのか知らないけど、みんな女子ってことはないだろうし」

「そういうことよ。合同なら関係としては対等なものでしょうし、それなら男子もいたほうがいいわ」
以下略



226:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:40:51.78 ID:zVr0z0Ijo
俺は専業主夫志望ということもあるし、男がいくら束になっても敵わないほど優秀な女子のサンプルが身近にあることもあってそういった思いはないが、女子には簡単に負けたくないというその一点においてのみ理解できる。

つまるところ、男子は女子にかっこ悪いところを見せたくないし、格好をつけたいのだ。それは俺もよくわかる。

だから、女子だけだと向こうにそういった男子がいた場合、面倒事を押し付けようとしてくる可能性がなきにしもあらずということだ。
以下略



227:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:42:16.30 ID:zVr0z0Ijo
葉山がいれば事足りる、というか十二分にその役目を果たしてくれるのだろうが。

「はー、めんどくさいですね先輩は……。黙ってやるって言えばいいのに」

「いろはちゃん、これがヒッキーなんだよ……。でもね、いつもなんだかんだ文句言いながらちゃんとやってくれるの」
以下略



228:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:44:09.63 ID:zVr0z0Ijo
「ええ。急だったし仕方がないわ。気にしないで」

「そうか、助かるよ。比企谷、任せたからな」

「ん?あ……おう」
以下略



229:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:45:18.92 ID:zVr0z0Ijo
段ボールはめぐり先輩の目の高さまであり、足取りも覚束なくて危なっかしいったらありゃしない。自然と俺も体が動き、立ち上がっていた。

「めぐり先輩、持ちますよ」

「あ、比企谷くん。えへへ、ありがとねぇ」
以下略



230:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:46:36.22 ID:zVr0z0Ijo
「は、はぁ。今からですか?ここじゃ……」

「うん、恥ずかしいから、ここだとちょっと……」

えぇー。そのあれは、その、あれですか?もう何がなんだかわからない。
以下略



231:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:48:14.38 ID:zVr0z0Ijo
部屋を出てめぐり先輩に扉を閉めてもらう直前に、ぎゃあぎゃあと一色が騒いでいるのが聞こえたが気にしないことにした。

小さな歩幅で歩くめぐり先輩についていく。どこに行くのかだけを聞くと、三年の教室のほうまでお願いと言われたので頷く。

「……にしても重いですねこれ。何が入ってるんですか?」
以下略



232:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:49:57.63 ID:zVr0z0Ijo
いつもおっとりしていてゆっくり話すめぐり先輩にしては珍しく、最後のほうは控えめで切なさを感じる口調に聞こえた。

「ほんとはもっと早く持って帰ろうとしてたんだけどね、これがなくなったらわたしが入れる部屋じゃなくなる気がして……」

そうか。あそこは一年間はめぐり先輩の部屋だったんだよな。
以下略



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