過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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772:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/25(金) 21:28:30.57 ID:vhSqVbECo
感想も当然うれしいけど乙だけでも超嬉しい
こんな長いの読んでくれてるだけで嬉しい
さすがに誰も読んでないと思うとキツいのですよ……


773:名無しNIPPER[sage]
2015/09/29(火) 13:28:59.86 ID:3Y1CShOQO
義輝なんだよなあ


774:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:35:29.22 ID:eNgRSOWAO


誰にもわからない、どうしようもない妄言を吐き終わると次の言葉が見つからなくなった。

ここで終わりにしてはわけがわからないままなのはわかっているが、思考がどうしても追い付かない。
以下略



775:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:36:34.78 ID:eNgRSOWAO
俺にもよくわからない。そんなもの今まで見たことがないし、手にしたこともない。

俺が欲しがっているものを本物と呼んでいいのかもわからないし、今の楽しい時間を偽物と決めつけるのもたぶんまちがっている。

「俺も、よくわかってない。けど……」
以下略



776:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:40:48.17 ID:eNgRSOWAO
本物なんて、もっともらしいけど曖昧な言葉じゃ他人に理解してもらうには不十分だ。もっと俺の、ただの願望を晒け出せ。

「俺は、ただ……。今のままじゃ嫌なんだ。お前らのことをもっとわかりたくて、考え続けていきたくて、前に進むにはちゃんと自分の思いと向き合ってケリをつける必要があるんだと思った」

息継ぎをすることも忘れて言い切ろうとしたせいで、最後のほうは掠れたような声になってしまった。
以下略



777:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:42:18.72 ID:eNgRSOWAO
俺が嫌だから。自分の思いと向き合うことに決めて、逃げるのはやめることにしたから打ち明けさせろ。結局はそういうことになるか。

本当に自分勝手で、傲慢で、エゴの塊だ。ろくでもない自分が心底嫌になる。でも、これが予防線と言い訳を取っ払った俺なんだ。

こういう部分が嫌われるのだとしたら、悲しいし無様だけどもう仕方がない。これを誤魔化して隠してしまうと、それはもう俺ではないから。
以下略



778:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:43:15.79 ID:eNgRSOWAO
由比ヶ浜はゆっくりと顔を上げ目を閉じる。左目から一筋の涙が頬を伝った。

次に開いたときには、先ほどまでの諦めたような力ない表情ではなくなっており、目には新たな光が宿っているように見えた。

「ああ。本当に勝手で、すまん」
以下略



779:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:44:21.96 ID:eNgRSOWAO
わかるのは、俺が思いを告げると話したことで二人の関係も変化するかもしれないということだけだ。

二人の間に俺が入ることはできないし、彼女たちの考えを強制的に変えさせることもできない。

なら俺にできるのは、二人が俺と同じものを信じてくれるよう、同じ方向を見てくれているよう祈ることだけだ。
以下略



780:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:45:04.45 ID:eNgRSOWAO
「そうだよ。聞きたくないって思ってたけど、それでも、ヒッキーの気持ちをちゃんと聞けて、よかった」

そう話す二人の表情を、声を、温度を、感情を。胸の内にしっかりと仕舞ってから、生徒会室の扉を閉めた。

部屋を出て数歩ほど歩いたところで、必死に堪えていた理由のわからない涙が僅かに滲み出たが、拭うことなく足を動かし続けた。
以下略



781:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:46:45.26 ID:eNgRSOWAO
そうか、わたしが聞いてたことは知らないんだ。わたしも盗み聞きしてたと思われたくないし、わざわざ知らせる必要はないかな。なんとか誤魔化しちゃおう。

「あ、いや……。ちょっと景色眺めたくて。キレイな夕焼けだなーと」

うぅ、超怪しい。大丈夫かな……。
以下略



782:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/02(金) 12:47:35.22 ID:eNgRSOWAO
「先輩こそなんでこんなところに来たんですか?」

きっとあの後、いくつかの話が続いてから先輩だけがここに来たのだろう。最終的にどうなったかなんてわたしには全然想像もつかない。

「ちょっと、頭冷やそうかと思ってな……」
以下略



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