266: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 21:57:18.93 ID:pZ2c0fHa0
その時。
赤城は一瞬だけ。
本当に一瞬だけ。
とても嫌そうな顔をして。
267: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 21:58:02.82 ID:pZ2c0fHa0
提督(嫌悪……?嫌悪?
……艦娘が?)
艦娘は感情の無い、武器のような、兵器のようなモノではなかったのか?
少なくとも、養成所時代に自分はそう教わった。
268: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 21:58:48.71 ID:pZ2c0fHa0
嫌悪。
嫌な事に対する心の反応。
これを感情と呼ばずして、何と呼ぶか。
提督(多くの艦娘らが無表情なのは……感情が無いから、感情を知らないからでは無く……
269: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 21:59:16.66 ID:pZ2c0fHa0
◇
監督『全く、貴様は訓練の重要性がわかっているのか?!』
270: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 22:00:09.75 ID:pZ2c0fHa0
それを吹き飛ばす、音がした。
ガァン!と大きな音。
勢いよく開いた訓練所の扉。
271: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 22:00:48.51 ID:pZ2c0fHa0
◇
無論。
火急の用など、完全なる出まかせである。
272: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 22:01:27.81 ID:pZ2c0fHa0
提督『ーー何故だと思う?』
敢えて、提督は聞き返した。
赤城『……わかりません』
273: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 22:02:52.11 ID:pZ2c0fHa0
その問いに。
本来の、提督と出会う前の赤城ならば、いいえ、と即答できたであろう。
しかし、赤城は提督の元に来て数ヶ月が経つ。
その間、嘘を吐くなと提督に繰り返し指導されていた。
274: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 22:03:42.22 ID:pZ2c0fHa0
赤城『違うのです!提督!』
提督に縋るようにして、赤城は弁明する。
赤城『私は人間を嫌ってなどいません!
275: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 22:04:56.68 ID:pZ2c0fHa0
提督『……まぁ、取り敢えず座れよ』
パイプ椅子を用意し、提督は赤城に着席を促した。
提督『話をしようか。
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