過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「アンミン」
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13:名無しNIPPER
2015/07/08(水) 00:31:55.51 ID:34pzihRt0
楽の腕に頭を預けて、頬をその胸に寄せる。
ドクンドクンと、早鐘のような楽の鼓動が聞こえる。

ドキドキ、してくださっているのですね。

できればもっと、この音を聞いていたい。真っ赤に照れる、らっくんの顔を見つめていたい。
だけど、あの薬の効果だろうか。
楽の腕に頭を乗せたときから、この二日間全く感じなかった睡魔が急激に万里花の意識を支配しつつあった。

「楽様……私、この瞬間をもっと楽しんでいたいのですが……」
「バカ、無理すんなって。ずっと寝てねえんだろ」

空いている左手で、眠そうな万里花の頭を優しく撫でる楽。

「でも……」
「あ、明日も眠れなかったら、またこうしてやるからよ……」

どんな顔をしてそんなことを言っているのか、見られないのが残念だけれど、瞼が閉じていくことを万里花は止めることができない。
楽の優しい声と温もりを感じながら、万里花は久しぶりの心地よい眠りへと落ちていった。


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