55:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:49:37.62 ID:KutC8v+7o
◆
56:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:50:25.09 ID:KutC8v+7o
「実は、思い当たる節がないわけじゃないの」
見て欲しいんだけど、と前置きをして、戻ってきた巴マミが何やら資料を取りだした。
やたらと分厚いバインダーの中に収められたいくつかの書類を見せてくる。
57:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:51:11.15 ID:KutC8v+7o
「……結界に囚われて、そのまま帰れずに、ってことか」佐倉杏子が呟いた。
「ない、とは言い切れないね」
58:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:52:49.33 ID:KutC8v+7o
「ただ、あいつらそんな面倒なことしてたっけか?
あたしの記憶にある限り、もっと単純に襲いかかってくるだけだったけど」
「そもそも、どうやって暁美さんが脱出できたかもわからないのよね」
59:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:53:19.19 ID:KutC8v+7o
「……」
この世界には無いはずのもの。
そこに居た、同じくこの世界から消えてしまったはずの命と合わせて。
60:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:54:43.21 ID:KutC8v+7o
「一つだけ、確かなことがあるわ。
あれを処理しなければ、一般人に被害が出る」
61:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:55:39.97 ID:KutC8v+7o
◆
62:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:56:17.69 ID:KutC8v+7o
「少し前まではそうだったんだけど。
住み込みのバイト見つけてさ。
いつまでも居候ってわけにもいかないだろ」
63:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:56:57.41 ID:KutC8v+7o
「夜、巴マミと一緒に案内しようと思ってたのだけれど」
「まあそれでもいいんだけど。近いならと思って聞いてみただけだから」
64:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:57:49.54 ID:KutC8v+7o
陽がほどよく沈んだくらいに、私たちはその路地に辿り着いていた。
何の変哲もない。
いつもと何も変わらない、人の往来のない隠れた脇道。
65:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:59:57.44 ID:KutC8v+7o
「お互いが見えていたほうが、安全だと思うわ」
「びびりすぎだってーの」
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