60:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:54:43.21 ID:KutC8v+7o
「一つだけ、確かなことがあるわ。
あれを処理しなければ、一般人に被害が出る」
61:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:55:39.97 ID:KutC8v+7o
◆
62:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:56:17.69 ID:KutC8v+7o
「少し前まではそうだったんだけど。
住み込みのバイト見つけてさ。
いつまでも居候ってわけにもいかないだろ」
63:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:56:57.41 ID:KutC8v+7o
「夜、巴マミと一緒に案内しようと思ってたのだけれど」
「まあそれでもいいんだけど。近いならと思って聞いてみただけだから」
64:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:57:49.54 ID:KutC8v+7o
陽がほどよく沈んだくらいに、私たちはその路地に辿り着いていた。
何の変哲もない。
いつもと何も変わらない、人の往来のない隠れた脇道。
65:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:59:57.44 ID:KutC8v+7o
「お互いが見えていたほうが、安全だと思うわ」
「びびりすぎだってーの」
66:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:00:44.60 ID:PVCiXxqLo
私と佐倉杏子は、歩きながら、ぽつぽつと言葉を交わしていた。
あまり声を張る必要はない。
時間のこともあって、不気味なくらいに静かだった。
67:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:01:32.04 ID:PVCiXxqLo
言ってから、どちらを否定したように聞こえただろうと思って。
あわてて付けたした。
「そういう言葉は、もっと適切な人がいるでしょう」憎まれ口になった。
68:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:03:08.37 ID:PVCiXxqLo
あなたが一人暮らしをすると伝えた時、どんな反応だったの?と聞いてみた。
「慌てふためいて部屋にとじこもってたよ。忘れて欲しいみたいだけども」予想通りの答えが返ってきた。
69:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:05:12.39 ID:PVCiXxqLo
思考は、凍った。
なんで。いつの間に。どうやって。
瞬時に疑問が浮かんでは解決しないまま消しとんで。
70:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 00:06:27.04 ID:PVCiXxqLo
連れ込まれていた。
そこはまた、あの空間だった。
少しだけ違いがあった。
塀も何もなくて、ただ一面に果てのない地平線が広がっていた。
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