36:みお ◆skOdBilCbI[saga]
2015/07/28(火) 22:25:50.02 ID:QgE/oHqYo
あるいは、魔女のように
その日の夜営でのこと
俺の都合だけに限った話ではなく、ペトラはいつも傍に置くようにした
本当はひとりでも構わないことのほうが多いが、そういうわけにもいかない
それならば、と、結局は俺の意志か
傍にいなくて後悔する、それだけはもう御免だ
だから交代の見張り番も一緒だった
夜に巨人は活動することはない、故に特に何が起こるというはずもなかったが、何が起こるかもわからない、とはいえやはり退屈なものだった
ふたりきりとはいえ、任務中は互いに喋ることは少くて、配置についてからも無言で過ごしていた
ペトラは退屈凌ぎにか何度も装備の確認をしていた
俺はそんな彼女を横目に、夜空を眺めているだけだった
壁の外の夜は静かで
どこまで行ってもそんな世界が広がっているのか?
そんなことを考えていた、が
ふと、いつかの情景が脳裏を過ぎる
天井のない夜空の下で
彼女にとっては、あまり好きな時間ではないのだろうか、まだ、、、
だとしたら
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