123: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:02:47.48 ID:Ut9bCkLSo
魔王「が、がががが……くっく、くっくっく! 我は不滅、我は永遠!」
「貴様が我を、智将の武器で殺そうとする事も……我は知っておったわ!」
盗賊「そりゃ、勇者と同化したなら……記憶だって、持ってるわな……」
124: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:03:18.87 ID:Ut9bCkLSo
盗賊「…………馬鹿だなあ。こんな身体に入って」
魔王『な、なにを言っている……?』
125: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:04:03.24 ID:Ut9bCkLSo
魔王『待て、何をする―――やめろ、貴様!』
盗賊「悪いな、僧侶。直ぐに、そっち行くから……な?」
126: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:04:40.90 ID:Ut9bCkLSo
――――――どくん。
127: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:05:28.29 ID:Ut9bCkLSo
――――生きている。
盗賊「…………なんで、だ」
128: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:05:59.34 ID:Ut9bCkLSo
盗賊「あ、あぁあ、あああああああああああああああああああああああ!!!」
生き残った。生き残ってしまった。
恐らく魔王の魂は胡散した。なのに自分も生きている。
129: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:06:25.58 ID:Ut9bCkLSo
その日も盗賊と魔法使いが魔王城から逃された様な、酷い土砂降りの雨だった。
川は氾濫し、彼が立ち寄った村は増水に伴い農作物は全て台無しとなったらしい。
酒屋「やれやれ、これで当分は王都からの仕入れに頼るしかありませんね」
130: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:06:52.38 ID:Ut9bCkLSo
盗賊「……さあ。どうだろうな」
低い、少し掠れた声で彼はさも興味なさげに答えた。
その風貌は旅人と思わせるもので、擦り切れた外套と深く被った帽子が特徴的だった。
131: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:07:31.77 ID:Ut9bCkLSo
雨の日は嫌いだった。激しくなる程にズキズキと古傷が痛む。
宿屋でベッドに潜り、雨の音を不快だと耳を塞ぐ。
盗賊「…………独りとは、こんなにも寒いものだったかな」
132: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:08:44.74 ID:Ut9bCkLSo
噂があった。
魔王を討った、”黒い旋風”と言う勇者一行の一人は人殺しだった。
その罪を償う為、彼は聖職者となったと言う。
133: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/23(木) 22:11:33.62 ID:Ut9bCkLSo
くう疲(・ε・)
勢いで書いたから設定ボロボロっす
疑問点があればお答えしたいくらいにボロボロっす
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