過去ログ - 盗賊「コインの表と裏」
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24: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:07:24.83 ID:9XTpaLhVo

勇者「―――大雷撃魔法!」

魔法使い「いっけーっ! 大火炎魔法っ!」

以下略



25: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:08:44.63 ID:9XTpaLhVo

遡ること数時間前。
盗賊の早朝、一番の早起きだった。村はやけに活気がなく、人っ子一人出歩いていない。
不審に思いながらも宿屋から出ると一人の男に声をかけられた。

以下略



26: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:09:14.32 ID:9XTpaLhVo
智将「盗賊、と言ったかな。貴様が一番厄介だった。人間を使い、お前らを始末しようとしてもしくじるばかり」

盗賊「と……ぜん、だな……まぬけ、め……」

智将「だがな、この村は魔王城の近くと知っているだろう。ならばこそ、人間が生きていられる環境なものか」
以下略



27: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:09:42.41 ID:9XTpaLhVo

盗賊「よぉ……お寝坊さん」

勇者「すまない……僧侶、頼む」

以下略



28: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:10:39.46 ID:9XTpaLhVo

智将「まあ良い。先ずは貴様らだ……二人、削ったも同然だ」

勇者「何を……」

以下略



29: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:11:26.35 ID:9XTpaLhVo

勇者「貴様―――許さないぞっ!!!」

智将「許さんのはこちらだ。魔王様に歯向かう屑共。絶望の中で、嬲り殺してやる」

以下略



30: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:12:01.73 ID:9XTpaLhVo

――そうして、戦いが始まり。
勇者と魔法使いが魔法を連発し、軍勢をなぎ払い続けていた。
軍勢の奥で智将はほくそ笑んでおり、じわじわと軍勢が数を減らしつつも焦る様子はなかった。

以下略



31: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:12:38.98 ID:9XTpaLhVo

盗賊「何を考えてやがる、あいつ……」

僧侶「……今は、信じるしかありません」

以下略



32: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:13:06.86 ID:9XTpaLhVo

智将「おお、鋭い一閃だ。やはり貴様は……私、一人で戦うに限るな」

勇者「なに―――ぉ」

以下略



33: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:13:52.11 ID:9XTpaLhVo

……結論から言って、勇者は無事だった。
完治した盗賊を筆頭に、三人は辺りを散策し――彼らが勇者を発見した時には、彼の足元に智将の亡骸があった。

勇者「………手強い、敵だった」
以下略



34: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:14:22.10 ID:9XTpaLhVo

盗賊「笑顔……?」

引っかかるのは、智将の表情―――それが、さも勝利したかのような”笑顔”だった事。

以下略



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