26: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:09:14.32 ID:9XTpaLhVo
智将「盗賊、と言ったかな。貴様が一番厄介だった。人間を使い、お前らを始末しようとしてもしくじるばかり」
盗賊「と……ぜん、だな……まぬけ、め……」
智将「だがな、この村は魔王城の近くと知っているだろう。ならばこそ、人間が生きていられる環境なものか」
27: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:09:42.41 ID:9XTpaLhVo
盗賊「よぉ……お寝坊さん」
勇者「すまない……僧侶、頼む」
28: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:10:39.46 ID:9XTpaLhVo
智将「まあ良い。先ずは貴様らだ……二人、削ったも同然だ」
勇者「何を……」
29: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:11:26.35 ID:9XTpaLhVo
勇者「貴様―――許さないぞっ!!!」
智将「許さんのはこちらだ。魔王様に歯向かう屑共。絶望の中で、嬲り殺してやる」
30: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:12:01.73 ID:9XTpaLhVo
――そうして、戦いが始まり。
勇者と魔法使いが魔法を連発し、軍勢をなぎ払い続けていた。
軍勢の奥で智将はほくそ笑んでおり、じわじわと軍勢が数を減らしつつも焦る様子はなかった。
31: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:12:38.98 ID:9XTpaLhVo
盗賊「何を考えてやがる、あいつ……」
僧侶「……今は、信じるしかありません」
32: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:13:06.86 ID:9XTpaLhVo
智将「おお、鋭い一閃だ。やはり貴様は……私、一人で戦うに限るな」
勇者「なに―――ぉ」
33: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:13:52.11 ID:9XTpaLhVo
……結論から言って、勇者は無事だった。
完治した盗賊を筆頭に、三人は辺りを散策し――彼らが勇者を発見した時には、彼の足元に智将の亡骸があった。
勇者「………手強い、敵だった」
34: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:14:22.10 ID:9XTpaLhVo
盗賊「笑顔……?」
引っかかるのは、智将の表情―――それが、さも勝利したかのような”笑顔”だった事。
35: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:14:49.30 ID:9XTpaLhVo
盗賊「……これが、お前の武器だったのか?」
智将の手からそれを取り、盗賊は”鑑定”を行う。
盗賊は鍛冶屋の真似事が出来た。本職に遠く及ばずとも、武器の性能する程の審美眼は持ち合わせていた。
36: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:16:37.97 ID:9XTpaLhVo
(つ∀-)
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