過去ログ - 提督「狙うは旗艦ただ一隻、全残存火力を集中させろ!」
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237: ◆RO/TgQj9wk[saga]
2015/09/25(金) 17:23:15.87 ID:pGkIPG3l0
九月二十日。舞鶴中央綜合病院ベッド上。午後二時。

先生「よぉ」

長月「邪魔するぞ」

呉鎮守府の二人が見舞いにやってきた。

先生「どうだ?右腕がなくなった気分は?」

提督「まだそこにある感覚がして気味悪いったら無いですよ。幻肢痛?とかで、右手が痛むんです」

先生「げんしつう?」

長月「脳がまだそこに腕があると思い込んでて、ないはずの痛みを感じてしまう現象のことだろう」

先生「かなり痛むのか?」

提督「いえ、俺の場合はそれほどでもないようです」

先生「義手か何かを作ってやれればいいんだが、半端なものじゃ邪魔になるだけだしな。どの道今の日本の重工業への注力具合じゃまだ先になるだろう」

それから呉の近況など話し、終わったタイミングを狙って、

提督「俺の部下は元気にやれてますか?」

思いついた疑問を、提督はそのまま口にした。

舞鶴鎮守府の再建築は夜通し行われ続けているが、まだ一ヶ月以上は先になる。

その間艦娘達は舞鶴鎮守府の近くに急造されたプレハブ小屋で過ごすことを強いられているのだ。

先生「一応聞かれるだろうと思ってな、見てきておいた。見る限りうまくやっているようだ。冷暖房も完備されているようだし、料理も間宮がいるなら問題ないように見える」

提督「そうですか・・・、それならよかった」

先生「兵士らもそこの警備あたっているから、防犯も問題無いだろう。さすがに身を隠す場所はないようだが」

提督「それで・・・、大本営からは?」

先生「大本営は疑っている。何もないのに提督が暗殺未遂にあったり、舞鶴鎮守府が砲撃に遭うなど言われてみれば疑うなという方が難しい話だ。龍花」

ポツダム宣言受諾後、海軍刑法は確かに廃止された。

だが、今は『日本海軍規則』など名前を変えて復活し、特別裁判所も再設されていた。



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