11: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:22:08.84 ID:qmzFL8mx0
「それじゃあ藍子ちゃんのこと、しっかり送ってあげてくださいね」
「と言われても、俺は今日歩きなんですけど?」
12: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:22:43.82 ID:qmzFL8mx0
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13: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:23:19.74 ID:qmzFL8mx0
あれから電車に乗って私の降りる駅まで来た。
ここまでは夕方ということもあって、満員ではないけれど座席に座ることはできなかった。
「プロデューサーさんもここで降りるんですか?」
14: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:24:28.88 ID:qmzFL8mx0
改札を抜けると、人波にさらわれてはぐれてしまった。
少し距離を離されて、小走りで追いつく。
プロデューサーさんは私が居ないことに気づいたようで、駅の外で待っていてくれた。
15: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:25:10.47 ID:qmzFL8mx0
ひとまず、駅前の大きな通りに沿って歩く。
私の家はこの通りの先の方だから、方向は間違ってないんだけど。
「ええと、どこに行きましょう……?」
16: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:25:44.36 ID:qmzFL8mx0
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17: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:27:03.33 ID:qmzFL8mx0
公園に着いて、中に入る。
まだ下校の時間には少し早く、人通りは疎らだった。
「ほら、あれですよ。ここに来た理由」
18: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:27:31.66 ID:qmzFL8mx0
ちょうどお客さんは誰もいなくて、すぐに注文することができた。
「もう決まりましたか?」
19: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:28:05.73 ID:qmzFL8mx0
それほど待つこともなく私の分も受け取って、すぐ近くのベンチに座った。
鞄を脇に置いて、スプーンでアイスを少し掬う。
「お、これ美味いな。そっちは……言うまでもないか」
20: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:28:53.44 ID:qmzFL8mx0
「それもそうだ。俺の方はもう半分もないか……」
「プロデューサーさんが早いだけです」
21: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:29:44.54 ID:qmzFL8mx0
プロデューサーさんが戻ってくるまで、公園を眺めて過ごす。
少し前から吹き始めた風が枝を揺らしている。
空は遠くの方がオレンジに染まっていた。
秋は夕暮れから冷え込むのが早い。
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