過去ログ - 涙目で熱い吐息を漏らす姉が弟に抱かれる話
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48: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 00:32:09.37 ID:FxJ+yHgFo

地元よりは幾分か標高があり気温も少しは低い…とはいっても八月の日差しは容赦無く僕らを襲った。

歩き始めて一時間と少し、身体にも多少の疲労が出始める頃に歩いていたのは建物のほとんど無い田舎道。

木々が多いだけに日陰はあちこちにあるが、その代わりに涼をとるために立ち寄る事のできる施設は全く無くなっていた。

蝉時雨は歩く程に増し耳が痛くなりそうなくらいで、それが余計に疲れを呼んでいる気がした。


「水筒のお茶、切れちゃいそう」

「駅前のスーパーで足したのにね」


渇く喉、自販機は見当たらない。

僕らは意志を確認するまでもなく、道の脇で涼しげな音をたてる小川へと近づいた。

この時の僕らには知る由もなかったが、小川といってもそれは一級河川の源流にあたるところ。

水は清く、飲むのを我慢しろというのは無理な話だった。


「わあ、冷たくて気持ちいい」


靴を脱ぎ足を浸すと一気に体温が下がった気がした。

きっと飲んでも冷たく、さぞ美味しく感じられる事だろう…そう期待して両手で水を掬ったのだが──


「……あんまり冷たくないね」

「うん…」


──口に含むと思ったほどの清涼感は無く、僕らは少しがっかりした。


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