過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
1- 20
59: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:43:23.06 ID:s8phhYh5O
決定ボタンを押すと、ピピピッと鳴る軽い電子音と共に、リクエストが登録された。

Alice or Guiltyは終盤に差し掛かっている。


以下略



60: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:44:07.71 ID:s8phhYh5O
「あーやっぱジュピターかっけえぜ!」

コーラを一口飲んでから、まゆみがガッツポーズを取ると、あづさはマイクに手を伸ばしながら云う。

「確かにジュピターもいいけどさ、わたしはやっぱり桜庭サマが一番かな」
以下略



61: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:44:42.89 ID:s8phhYh5O
しかしその曲は、凛の頭には入っていかなかった。

あづさの云った、『一億二千万人』――

その中から選び抜かれる僅かばかりのアイドルに、凡人の自分が到達できる確率など途方も無く小さな数値だと。
以下略



62: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:45:19.62 ID:s8phhYh5O
芸能界が居所となるかも知れない機会を得た、だって?

思い上がりもいいところだ。

バレエや歌を習っているわけでもない、ティーン誌のモデルをしているわけでもない。
以下略



63: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:45:48.38 ID:s8phhYh5O
そもそも、一回会っただけのあの変なオジサンの話を信じられる方がおかしいのだ。

ぼーっと二人を見ていると、いつの間にか曲が終わって、次は凛の番になっていた。

この話は、忘れた方がいい。
以下略



64: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:49:00.72 ID:s8phhYh5O



・・・・・・・・・・・・

以下略



65: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:49:31.97 ID:s8phhYh5O
今日は平日だが、サボタージュではない。

校舎の耐震チェックだとかなんだとかと云って、授業は午前でお仕舞いだったのだ。

午後が丸々空くなんてそうそうないから、新しいアクセを見繕いに、デパートをハシゴした帰り。
以下略



66: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:50:03.24 ID:s8phhYh5O
そんな少し不完全燃焼気味の物欲を慰めるべく、iPhoneで近隣の情報をチェックすると。

「あ、109―マルキュー―で夏物のイベントやってる……」

ファッション業界はせっかちなもの。
以下略



67: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:50:32.40 ID:s8phhYh5O
と、視界の端にQFRONTビルの壁面ビジョンが飛び込んできた。

瞬間、凛は足を止める。すぐ後ろを歩いていた中年サラリーマンがぶつかりそうになり、渋い顔をした。

しかし凛はビジョンに釘付けで、そのことに気付いていない。
以下略



68: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 00:51:04.45 ID:s8phhYh5O
例のオジサンと話してから、身の回りでアイドルを目にすることが急激に増えた。

テレビは云わずもがな、雑誌、電車の中吊り広告、デパートに掲示されたポスター、そしてこのQ'S EYE。

……いや、ここ数日でアイドル全体の露出が一気に増えるはずはない。
以下略



879Res/463.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice