過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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832: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:27:52.00 ID:3+pD+bLQo
凛は、以前Pから云われたことを麗に伝えた。

『構造を理解することが第一歩』である、と。

凛はあれ以来、暇を見つけては音楽理論や音響工学、人体解剖学など幅広い知識を頭に入れるよう心掛けていた。
以下略



833: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:28:25.33 ID:3+pD+bLQo
「……しかし、P殿もおよそ十年越しに、憧れのアイドルだった人間と食事に行くとは、
 当時の彼には予想もつかないことだろうな」

麗の中で、Pを食事に誘うことはほぼ固まっているらしい。

以下略



834: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:28:52.05 ID:3+pD+bLQo

以降の特訓は、Pが忙しい合間を縫って可能な限り同席するようになった。

なんでも、麗がPに直接要請したらしい。

以下略



835: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:29:20.25 ID:3+pD+bLQo
「俺なんかが麗さんの特訓で教鞭を執っていいんですかね……」

「P殿はもっと私に対しても自信を持つべきだ。渋谷の特訓のために、渋谷を導くためにP殿は必要だよ」

なにより私もP殿に教えてほしいのだ、との言葉に、Pは泣きそうになっていた。
以下略



836: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:29:48.56 ID:3+pD+bLQo
その後の特訓は、CGプロを象徴する構図だったと云える。

Pは、麗に熱狂させられた側の人間として。

麗は、そのステージを創り上げた本人として。
以下略



837: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:30:17.90 ID:3+pD+bLQo
壁面鏡と向かい合い、自らの動きのチェックに余念がない凛を見て、麗がPに訥々と話し掛ける。

「P殿。渋谷なら、あの子なら、もしかしたら……」

腕を組んで、慈悲深い視線を、踊る偶像に送る。
以下略



838: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:31:03.39 ID:3+pD+bLQo



EPILOGUE
・・・・・・・・・・・・
以下略



839: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:31:30.70 ID:3+pD+bLQo
午前十時の時報が鳴る。

それは戦争開始の合図であると同時に、戦争終了の合図でもあった。

「……完売しました」
以下略



840: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:32:02.95 ID:3+pD+bLQo
ネット上は阿鼻叫喚の巷と化している。

『ああああああああ取れなかったあああああああああああ!!』

『あたりめーだろ、会員の俺が先行枠すら買えなかったんだぞ』
以下略



841: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:32:29.91 ID:3+pD+bLQo
そしてごくたまに上がってくる、戦勝報告。

『凛ちゃんのコンサート、初めて取れました!』

『おめでとう! しね!(楽しんでこいよ!)』
以下略



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