過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/08/30(日) 23:22:54.71 ID:G+niSgN10
「リーダーシップを発揮してくれそうな人にお願いしたいってことだよね?」
いや、そんなの誰でもわかってんだろ……。
しかしそう思ったのは俺だけなのか、周囲の人間は葉山の言葉に熱心に聞き入っている。
どんなことを言ったのかではなく、誰が言ったのかが問題なのだ。この理不尽な世界は。
「んー、じゃぁ、相模さんとかいいんじゃね?」
「いいかもな。相模さんなら、ちゃんとやってくれるだろうし」
戸部が言うと、葉山もそれに賛同の意を示す。
クラスの王葉山の発言により、教室内は一気に相模ムードに染まる。
こいつらマジか……。こんなのに任せたら失敗するのは火を見るより明らかだろう。
そしてこの葉山、それがわからないほど愚かではない。
おそらく、意図的にこの状況を作り出している。
別に文化祭が失敗しようと俺にとってはどうでもいい。
だが、今俺は実行委員になってしまった。
彼女の尻拭いをするのは、俺だ。
……それが理由か?葉山。
「えぇ?うちぃ?ぜーっ対無理やってぇ」
しかしその声は本気でいやがるものではない。
女子がいやがる時というのは、もっと静かな声をだすものなのだ。
あれを言われると死にたくなるからなぁ……。
「相模さん、そこを何とかお願いできないかなぁ?」
「……まぁほかにやる人いないなら仕方ないけどー。でも、うちかー」
聞えよがしにぶつぶつつぶやくその声が、果てしなく癪に障る。
「じゃぁ、うちやるよー」
その声を合図に、皆銘々に教室を後にした。
そして、早速今日から実行委員会が始まる。
会議室に入ると、すでに半分ほどが集まっていた。
その中には相模の姿もある。
もともと友達だったのか、それともこの場で意気投合したのかは定かではないが、三人ほどで
集まって話している。
人が増えるたびに、ざわめきの声は大きくなっていく。
だが、次に入ってきた人物の時はまるで違った。
圧倒的な静寂の中、雪ノ下雪乃は音も立てずに歩く。
誰もが声をひそめてその様子を見つめていた。
見慣れているはずのおれでさえ視界を奪われる。それは彼女の美しさのせいだろうか、それと
もこの場所に彼女が現れたという意外さからだろうか。
時計の針がさらに進み、開始時刻が近くなると、数人の生徒と二人の教師が入ってきた。
二人のうちの一人は平塚だ。
目が合うと、彼女はにこりとほほ笑んだ。
ふざけやがって……。
そして最後に、一人の女性とが入室して来て、前方の席の中心に行き、すっと息を吸ってから
声を出した。
「それでは、文化祭実行委員会を始めまーす」
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