過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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186:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 23:18:50.72 ID:7YfIX9WR0
ブラック委員会に努めているんだが、俺はもう限界かもしれない。

一日一日と過ぎていき、寒くなる気温とは裏腹に文実はどんどん熱を帯びていく。

ドアも終始あけっぱなしだ。

中ではてきぱきと仕事をさばく雪ノ下がいる。その横では飾り物のように座っている相模の姿

もある。

そして今日も奴は、雪ノ下陽乃は当然のごとく来ていた。

城廻と相談しているようだ。

俺も教室に入りシフト表を確認していると、その間にもひっきりなしに人が出入りする。

「副委員長、ホームページ、テストアップ完了です」

「了解。相模さん、確認して」

言いながらも、雪ノ下自身でもチェックをする。その気持ちは手に取るようにわかる。

「問題無いですね。本番移行してください」

相模の指示を待たずに雪ノ下が発言する。

相模はそれを当然のように見ていた。

「雪ノ下さん、有志の方、機材がたんない!」

一つさばくとまた一つ。

しかしその中には、相模に許可を求める声は無い。

「それは管理部と交渉を。こちらへは報告だけで結構です」

そんな彼女に、後ろから忍び寄った陽乃が声をかける。

「さっすが雪乃ちゃん、やっぱりわたしの妹だね〜。私が委員長だった時みたい」

それは何と、不遜な発言だろうか。俺は頭に血が上るのを感じていた。

「……あなたの妹だから、ではないわ。思い上がりも大概にしてほしいわね」

「……ふ〜ん、言うようになったね」

「いつまでも相手を取るに足らない物と断ずる。それがあなたの弱さよ、姉さん」

「ふふっ、なら、私に勝てるつもりでいるのかな?」

笑ってはいるが、その目はすでに冷たい色を放っている。

そして静かに、ポケットに手を入れた。

「「……っっ!!?」」

近くで見ていた雪ノ下と、その様子を眺めていた俺は、同時に驚嘆の声を漏らした。

彼女がとりだしたのは、やはりというかなんというべきか、ライダーである証のカードデッキ

だった。

そして、その色は茶色。中央には、金の不死鳥のエンブレム。

「仮面ライダー、オーディン……」

世界をゆがめた、張本人。

おそらく、ライダーバトルを始めた者。

「お前がオーディンだったのかっ!」

走ってこっちに向かって来たのは、火野先生だ。

今までに見たことのないような怖い顔で、陽乃を睨んでいる。

「お前は、お前だけはっ……」

メダルをデッキに入れて、変身の動作を取る。

そんな彼の肩を、陽乃はゆっくりと叩いた。

「やめようよ、オーズ。この世界のライダーじゃないあなたには、何もできないんだから」

「……くっ」



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