過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/29(火) 14:00:43.00 ID:AuVSUEXb0
これは、さばききれない!
「Blast Vent」
その音が響き渡ると同時、突風が吹き荒れ、モンスター達を遠くへと飛ばす。
「雪ノ下!」
「大丈夫?」
「お前が来てくれなかったらやばかったけどな」
「それにしても……ここまで成長しているとは」
「ああ、一人じゃとても相手しきれん」
「二人なら、なんとかなるかしら?」
「するしか、ないだろ」
「「Advent」」
「やれ!ドラグランザー!撤退は認めない、敵を焼きつくせ!」
「ダークレイダー!風攻撃でドラグランザーから敵を遠ざけて!」
「ゴォォッッ!」
「キィィッッ!」
ドラグランザーの炎が敵の数を着実に減らし、ダークレイダーの風が接近を許さない。
基本的にモンスター同士が共闘することはないが、そのことが残念に思えるほど二体のコンビネーションは見事だった。
「Shoot Vent」
「Trick Vent」
「さぁ、私たちも行くわよ!」
雪ノ下がとった戦法は、くしくも―という言い方はふさわしくないだろうが、―俺の物と全く同じだった。
二匹のモンスターと、サバイブ態のライダーが二人。
敵モンスターは次々と倒れていく。
「いける!」
「一気に終わらせるわよ!」
「了解だ!」
「「Final Vent」」
契約モンスターにそれぞれ飛び乗り、敵を蹴散らす。
そしてついに、最後の一匹を倒した。
「ふぅ……」
「本当に厄介ね」
通常の姿に戻って俺達が少し気を緩めたその時、
「クァァァァァッッ!」
けたたましくも神々しい咆哮を上げ、一匹のモンスターが舞い降りた。
金色の体に、赤と青の二翼の羽。
仮面ライダーオーディン、雪ノ下陽乃の契約モンスター、ゴルトフェニックスだ。
「なっ……」
「ひゃっはろ〜、雪乃ちゃん、比企谷く〜ん」
「っ……」
よりにもよって、サバイブの力を使い果たした時に来るかよ……ただでさえ相手の方が圧倒的有利にあるのに……。
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