過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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535:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/10/02(金) 22:49:00.07 ID:gPOyzYSQ0
「げ……」

「キリト君?今、『げ?』って言った?」

「いや、別に……」

正直俺は彼女が苦手だ。

「ま、いいけど。この時間帯からもう切り上げるの?」

「昼飯を持ってくるのを忘れてな。いったん街に戻る」

「そう……なら、はい。これ」

アスナから何か手渡される。

「なんだ、これ」

「昼ご飯、ちょっと作り過ぎたからわけてあげるわ」

……まさか、毒とか入ってないよな?

「いっときますけど、毒なんて入れてませんからね」

「な、なんで考えたことが分かるんだよ……」

「ほんとに思ってたの?」

「……いや、そういうわけではないが」

「ま、いらないなら別にいいけど」

アスナはサンドイッチを自分の口に入れる。

「も、もらうって!」

あわてて俺も手に取って食べてみる。

「う、うまい!ていうか、この味は……」

「ふふん」

アスナが得意げに胸を張る。

「現実世界の、味じゃないか!」

この世界にも、美味い料理はある。

しかしそれは、どこかシステムっぽいというか、現実世界の物とは少しかけ離れているの

だ。

だが、今食べたアスナの料理はまさしく俺がかつて食べていた料理の味に似ていた。

「先月料理スキルを極めてね、いろいろ調味料も作ってみたの」

「これ、商売にできるレベルだろ」

「うーん、でも、そういう目的で作ったわけじゃないから」

「そっか……ともかく、ごちそうさま。うまかったよ」

「どういたしまして……ところで、キリト君?」

「なんだ?」

「これでもう、町に戻らなくてもいいよね?」

「え?ああ。今からまたもぐるよ」

「わたしとパーティ組まない?」



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