過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
↓
1-
覧
板
20
66
:
くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/08/23(日) 23:13:16.55 ID:lyWeeGpg0
「やっはろー!」
「由比ヶ浜さん、よくこれを読んでそんな状態でいられるわね」
「え?あ、あー……。いやー、あたしもマジ眠いからー。あー、眠い眠い」
急いで目をこすりだす由比ヶ浜これほど嘘が下手な奴も珍しい。
「たのもぉう!」
うっとうしい挨拶とともに材木座が入室してきた。
「さて、感想を聞かせてもらおう。好きに言ってくれたまへ」
自信満々といった材木座の表情とは対照的に、雪ノ下が珍しく申し訳なさそうな顔をする。
「ごめんなさい。私こういうのはあまりよく知らないのだけれど……」
「構わぬ。俗物の意見も聞きたかったのでな」
「そう。では……。つまらなかった。読むのが苦痛ですらあったわ。想像を絶するつまらなさ」
「げふぅっ!」
一刀のもとに材木座を切り捨てた雪ノ下。
「ふ、ふむ……。参考までに、どこがつまらなかったのか教えてもらえぬか?」
「まず、文法がめちゃくちゃね。小学生よりひどいわ。てにをはの使い方知ってる?」
「ほふぅ……。それは読者に読みやすいよう平易な文章に……」
「そういうことは最低限の日本語が使えるようになってから考えなさい。あと、ルビの誤用が
多すぎる。『能力』に『ちから』なんて読み方はない」
「わかっとらんなぁ。それが近ごろの流行というものよ」
「そういういのをなんというか知ってる?自己満足よ。そもそも完結していない物語を人に読
ませないで。文才の前に常識を身につけることから始めたら?」
「げべらぼらずッダガバディィガバディィ!」
何故突如カバディを始めた……。痛いところを突かれたらしく、材木座は床をごろごろと転が
っている。
「まだまだ言い足りないけど、このくらいにしておきましょう。では、由比ヶ浜さん」
「え?えー……。難しい言葉をいっぱい知ってるね」
「ゲロボェッ!!」
由比ヶ浜……。それは作家志望にとっちゃ禁句なんだよ……。
だってそれ以外にほめるところがないってことだからな。
「じゃ、じゃあ、ヒッキーどうぞ!」
「は、八幡?お主はわかってくれるよな?我が文章の高尚さを……。
ああ、わかってるぜ材木座。俺が今、お前にかける言葉は……。
「で、あれって何のパクリ?」
「ゲヤボッサァァヌッッ!!!」
転がっていた材木座は壁にぶつかり、その動きを止めた。ピクリともしない。ただの屍のよう
だ。
「あなた、容赦ないのね。私より酷薄じゃない」
「ま、大事なのはイラストだから、中身はあんま気にすんなよ」
材木座はしばらくひぃひぃと肩で息をしていた。そして、
「……また、読んでくれるか?」
耳を疑った。何を言っているのか分からず俺が黙っていると。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編) -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1439474059/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice