過去ログ - 奈緒「志保、風邪ひいてもうた」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:41:01.85 ID:j2JVJq8j0
 ミリマスの奈緒と志保のSSです。
 はじめて投下するので至らない点あるかもですが、よろしくです。

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2:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:42:05.88 ID:j2JVJq8j0

 小鳥さんが私の脇から体温計を抜き取り、何度か振った。
 その先端をみてたら、何だかあたまがぐわんぐわんしてくる。
 おまけに寒気が、どかんとやって来たわ。
 ……あかん。駄目かも。やっぱ無理して来んで、家で寝とればよかったわ。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:42:39.68 ID:j2JVJq8j0

「はい、氷枕、頭の後ろにね。少し楽になると思うわ。あと薬もあるんだけど、これは何か食べてからの方がいいのよね……」

 小鳥さんは辺りをきょろきょろと見回しとる。
 その時、事務所の扉が開いて、ひょこりと影が。あ、志保や。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:43:09.23 ID:j2JVJq8j0

「……しぃーほぉー?」

 おらへん。さっきまでおったのに。
 アホなのに風邪をひいとる私を見限って、帰ってしまったんやろか。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:43:42.45 ID:j2JVJq8j0

「暑いですか? それとも、寒いです?」
「めちゃ寒い」
「温度は二十八度なんですけどね。毛布の方がいいかな……」

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:44:23.24 ID:j2JVJq8j0

「汗かいてますね。もうちょっと経ったら、身体拭きましょう。食欲はありますか?」
「全くあらへん。粉モノみたくないとかありえへん心境なんやけど」
「何がありえないのかいまいちよく分からないですが。……これ食後か。お粥はどうです?」
「むり。あついものは、むり……」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:44:55.09 ID:j2JVJq8j0

「志保の手、ちべたいなぁ……」
「奈緒さんの額が熱すぎるんです。……いいですか、いなくなりませんから、ちょっとここで待っててください。準備、まとめて終わらせるんで」

 そう言って、志保は立ち上がって視界から消えた。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:45:27.91 ID:j2JVJq8j0

 そんなんを何度か繰り返していると、志保が戻ってきた。
 色々なもんを抱えとる。
 まず、洗い桶に張られてた水でタオルを絞ってくれた。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:46:00.12 ID:j2JVJq8j0

「あとこれ。舐めてください」

 志保が氷をつまんで、私の口元へ持ってくる。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:46:49.25 ID:j2JVJq8j0
 しばらく、氷を舐めては入れられてを繰り返していると、ふと、思う事があった。

「なんや、ひな鳥みたいやな」
「みたいじゃなくてまさにそれですから。……本当は、一緒にダンスレッスンだったはずなんですからね。反省してください」
「……なんや、志保だけいけばいいやん」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:47:23.22 ID:j2JVJq8j0

「……ちょっと、黙らないでくださいよ。冗談ですよ、冗談」

 慌てた様子で取り繕っとる。
 別にそういう反応をさせたかったわけじゃないから、逆にへこむわ。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:47:51.50 ID:j2JVJq8j0

「……なー、志保、なんか手が熱いわ」
「そうですか。氷袋、もう一つ作ってきますね」

 立ち上がろうとした志保の手を取る。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:48:21.65 ID:j2JVJq8j0

「なんやこれ……あぁ、桃缶かぁ……」
「えぇ、シンクの所にあって。これなら食べられるんじゃないです?」
「そうかもなぁ……」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:48:56.34 ID:j2JVJq8j0

「はい、食べられますか」
「無理そうやから、さっきみたいに、あーん」
「……食べられますよね?」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:49:32.87 ID:j2JVJq8j0

「なんや、私は弟くんと同レベルかい」
「以下ですよ。こんなに大きいのに手が掛かりすぎです」

 とんでもない言いがかりや、と呟いた後に再び口をぱくぱくさせる。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:50:04.06 ID:j2JVJq8j0

「……しほぉ。なんか眠くなってきたわ」
「本当、子どもみたいですね。……いいですよ、寝ちゃってください」
「さよか? ほな、一緒におってな……」
「はいはい、わかりましたから」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:50:37.27 ID:j2JVJq8j0

「……志保、ずっと一緒におってな」
「小鳥さんが来るまではいますよ」
「ずっと」
「……治るまでいますよ」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:51:06.32 ID:j2JVJq8j0

     ☆

 さて、それから2日が経ったんやけど。
 嵐のあとの快晴みたいに、けろっと体調がよくなってしまった私は、
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:51:39.40 ID:j2JVJq8j0

 ぴんぽんぴんぽーんとリズミカルにドアチャイムを押す。

「あ〜! はよしてや荷物重いんやって!」

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:53:27.09 ID:j2JVJq8j0

 渋々といった様子で再び開いたドアから、ひょこりと顔を出してくる志保。

 額に冷えピタはって、頬も真っ赤。
 うわー、めっちゃ体調悪そう。
以下略



21:名無しNIPPER[sage]
2015/08/20(木) 20:55:54.49 ID:YmwxiK+7o
おつおつ
奈緒志保とは珍しいがいい雰囲気だ!


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