過去ログ - 【艦これ】水平線の向こうに
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111: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:11:39.93 ID:axiebuOio


 敵攻撃隊の漸減であれば、艦攻や艦爆といった攻撃機戦力は不要という加賀の意見を取り入れ、榛名は一航戦所属の戦闘機隊と、五航戦所属攻撃機の入れ替えを指示していた。

 矢矧たちと五航戦が敵航空戦力を誘致するのであれば、護衛戦闘機は二航戦が保持する数で足りると言う判断だ。
以下略



112: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:12:20.76 ID:axiebuOio


 尾ひれどころか、背びれに胸びれまで付いてくる瑞鶴の話から要点を抜き出すと、そういうことだろうと矢矧は結論づける。

「全部わかってて、あの悲壮感漂わせる台詞……とんでもない役者よ、榛名は」
以下略



113: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:12:58.29 ID:axiebuOio

 真実はどちらでも構わない。矢矧はそう思う。

 とにかく、そのおかげで自分たちは救われたのだから。

以下略



114: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:13:34.63 ID:axiebuOio

 戯れあう駆逐艦娘達を瑞鶴は見つめる。

 目を細めているのは陽の光のせいではないだろう。

以下略



115: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:14:20.65 ID:axiebuOio

 矢矧の言葉に、ふむ、と瑞鶴は一瞬考えるそぶりを見せる。

「たぶん、織り込み済み。ったく底が見えないというかなんというか……頭のキレだけはとんでもないわ。付き合わされるこっちとしては、たまったもんじゃないけどさ」

以下略



116: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:15:01.63 ID:axiebuOio

 自らの命を使って、何かを守ろうとした人々。

 そんな彼らに対して、何もすることができなかった罪悪感のようなものが、まだどこかに残っている。

以下略



117: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:15:39.13 ID:axiebuOio

 罪を贖うために新たな罪を背負い、矢矧達はここにいる。

 だから、昔のように簡単には沈めない。沈ませることはできない。

以下略



118: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:16:16.44 ID:axiebuOio

「なんでだよ。あたしだってお腹空いたぞ?」

「だって、提督のとこ行くんでしょ? 今日の下着なら見られていいし、ついでに指輪せびるって言ってたの誰かしらね?」

以下略



119: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:16:47.86 ID:axiebuOio

「うっさい! ここは飛行甲板じゃない!」

 浜風と夕雲がすっとその輪を離れ、矢矧の後ろに隠れた。

以下略



120: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:17:37.67 ID:axiebuOio

 矢矧の号令一下、蜘蛛の子を散らすようにそれぞれの方向へ逃げ始める。

「矢矧さん! どこへ逃げればいいんですか!?」

以下略



121: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:18:05.76 ID:axiebuOio

 たとえ毎日が責め苦でも。

 こんなささやかでも平和な日常がどこかにあるなら。

以下略



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