113: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:12:58.29 ID:axiebuOio
真実はどちらでも構わない。矢矧はそう思う。
とにかく、そのおかげで自分たちは救われたのだから。
114: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:13:34.63 ID:axiebuOio
戯れあう駆逐艦娘達を瑞鶴は見つめる。
目を細めているのは陽の光のせいではないだろう。
115: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:14:20.65 ID:axiebuOio
矢矧の言葉に、ふむ、と瑞鶴は一瞬考えるそぶりを見せる。
「たぶん、織り込み済み。ったく底が見えないというかなんというか……頭のキレだけはとんでもないわ。付き合わされるこっちとしては、たまったもんじゃないけどさ」
116: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:15:01.63 ID:axiebuOio
自らの命を使って、何かを守ろうとした人々。
そんな彼らに対して、何もすることができなかった罪悪感のようなものが、まだどこかに残っている。
117: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:15:39.13 ID:axiebuOio
罪を贖うために新たな罪を背負い、矢矧達はここにいる。
だから、昔のように簡単には沈めない。沈ませることはできない。
118: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:16:16.44 ID:axiebuOio
「なんでだよ。あたしだってお腹空いたぞ?」
「だって、提督のとこ行くんでしょ? 今日の下着なら見られていいし、ついでに指輪せびるって言ってたの誰かしらね?」
119: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:16:47.86 ID:axiebuOio
「うっさい! ここは飛行甲板じゃない!」
浜風と夕雲がすっとその輪を離れ、矢矧の後ろに隠れた。
120: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:17:37.67 ID:axiebuOio
矢矧の号令一下、蜘蛛の子を散らすようにそれぞれの方向へ逃げ始める。
「矢矧さん! どこへ逃げればいいんですか!?」
121: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:18:05.76 ID:axiebuOio
たとえ毎日が責め苦でも。
こんなささやかでも平和な日常がどこかにあるなら。
122: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/28(金) 01:21:36.29 ID:axiebuOio
※長々とおつきあいいただき、ありがとうございました。
地の文入れて書くスタイルは初めてということもあり、読みにくい点、稚拙な表現などあるかと思います。
さらに一部ミスなど、お見苦しい点もありましたが、何卒ご容赦くださいませ。
しばらくしたら、HTML化依頼出しておきます。
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