過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 01:14:04.35 ID:L2JYOk6hO
仰向けになっているデニスの呼吸は次第に弱々しくなっていく。
頬を平手で叩きながら名を呼んでも返事はない。そして一息長く吐き出したのを最後に、呼吸は止まった。
以下略
150
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 01:17:00.28 ID:L2JYOk6hO
「そして、ご存じの事件で無実の疑いを掛けられている者です。私は断じて犯人ではありません」
「そうですか。 ……しかし警察には出頭なさるべきでしょう」
以下略
151
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 01:31:49.14 ID:L2JYOk6hO
この町を訪れて一日足らずのうちに、俺の身辺には二つの遺体が横たわった。
肝心の俺はまだ生きている。
以下略
152
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 01:41:07.03 ID:L2JYOk6hO
そして今現在の俺は、昨夜来の踏んだり蹴ったりのせいでくたくただ。
喉が渇く。むしょうにビールが飲みたい。一杯の冷えたビールを飲めるなら今すぐ死んでもいい。
以下略
153
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 01:46:09.39 ID:L2JYOk6hO
上着の内ポケットで通話の着信音が鳴った。
いつONにしたのかまるっきり覚えていない。俺はスマートフォンの電源を入れて、迂闊にもそのままにしていたのだ。
以下略
154
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 01:54:38.01 ID:L2JYOk6hO
「娘に代わる?」
「いや。いい。……君は信じてくれるよな?」
以下略
155
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 02:05:57.49 ID:L2JYOk6hO
妻の声が変わった。ここ数年ほとんど聞かなくなった、苛立ちを押し殺しているような声。結婚して間もない頃、夫婦喧嘩の時によく聞かされた声だった。
「何言ってるの。あなた怖かったんじゃないの? いろんな人に脅かされて! それ以上に本当のことがどこにあるのよ! ……きょう夕方の便で娘を連れてそっちに行くから」
以下略
156
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 02:18:33.00 ID:L2JYOk6hO
「娘に代わるからね」
「学校は?」
以下略
157
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/10/25(日) 02:30:22.02 ID:L2JYOk6hO
「何か着るものとか持っていく?」
「いや、特にいらない…… それより気を付けてくれよ。君らにもしものことがあったら」
以下略
158
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/25(日) 13:29:31.75 ID:L2JYOk6hO
またスマートフォンが鳴った。今度はメールの着信音。俺はジャケットの懐からそれを出し、震える指先で受信画面を開く。
メールのタイトルにはこうあった。
以下略
159
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/10/25(日) 13:38:06.77 ID:L2JYOk6hO
俺は1車線道路を、海の見える方角に向けて走りだした。
とにかく人のいるところへ。俺の叫びを聞いてくれる人がいるところへ!
以下略
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