過去ログ - ある青年とある少女の物語
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2015/09/07(月) 08:40:13.37 ID:Ivw4NZoU0
雨が滴る窓縁の向こうはまどろんでいた。

机の脇でゆらゆらと揺れる飾台の先端を見つめながら青年は大きく息を吐く。 

視線を下に落とし、手にした羊皮紙に綴った内容を見直す。

ふむと一呼吸した後、慣れた手つきでくるくると巻き上げて机の中にしまう。

立ち上がって大きく背を伸ばし、本日の売り上げを金庫にしまうと雨が叩く窓を見た。

青年「もう秋だね・・・。」

踵を返し、ドアの方へ。

青年「おっ・・・と・・・。」

思い出したように机に向かい、ふっと蝋燭に吹きかける。

青年「また怒られるとこだった。」

真っ暗になった部屋でポリポリと頭をかく青年は再びドアに向かい、酒の匂いがうっすらとする廊下に向かった。

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