過去ログ - 櫻子「みんなで作る光のパズル」/向日葵「葉桜の季節」
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21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:52:10.39 ID:28Y7hCbSo
「ところで次の授業ってなんだっけ?」

「現文だよ〜。あ、うちらの現文の先生面白い人なんだよ! たぶん今日も何か話してくれるから」

「話?」
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:53:58.98 ID:28Y7hCbSo
私たちのこの構図は中学時代のそれに酷似していた。

私は櫻子の近くの席に座っていて、櫻子と誰かが話しているのをまるでかけっぱなしのラジオのように聴いている。時折櫻子が私をからかうような話題を挙げれば、「……ちょっと、聞こえてますわよ?」と私が言葉を入れる。


以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:54:26.35 ID:28Y7hCbSo



あれは三月の……いつだったか。

以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:55:33.70 ID:28Y7hCbSo
春休みは毎日のように……いや、本当に毎日櫻子と一緒にいた。一緒に新しい学校にあいさつに行き、一緒に新生活の準備をした。

撫子さんの制服を引っ張り出して試着して……足りないものも全部一緒に買い足した。何度目かのデートにも行ったし、みんなで一緒にお花見だってした。朝起きてから夜寝るまで、ほとんど櫻子と一緒にいた。


以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:56:49.62 ID:28Y7hCbSo



学校であまり話さないのは、単純に人前では話すことが思いつかないから。

以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:57:26.51 ID:28Y7hCbSo
電車を降りて駅を出て、自宅までの道を歩く。一応周囲に人がいないのを確認してから、隣を歩く櫻子に半歩近づいて話してみた。


「私たちのこと……みんなは、どう思ってるんでしょうね」

以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:57:56.38 ID:28Y7hCbSo
「こっちに転校してくる前から私のこと知ってた子が何人かいたからさ、てっきり向日葵が話してたもんだとばっかり」

「確かに話はしましたけど、付き合ってるってことまでは言ってませんわ……だいいちその時まだ付き合ってないですし」

「櫻子っていう大好きな子がいるんですわ〜とか言ってたんだと思ってたよ」
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:59:31.94 ID:28Y7hCbSo
「ええと、その……付き合って、ください……///」


「おし、おっけー!」

以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 20:00:02.27 ID:28Y7hCbSo
「向日葵から私は見えないかもしれないけど、私はずっと向日葵を見てるんだよ。どんな子と話してたって向日葵のことしか見えてないし、向日葵が視界からいなくならないように気を付けてるくらいだもん」

「えっ……」


以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 20:01:39.47 ID:28Y7hCbSo
「忘れないようにさ、毎日お互い『好き』って言ってくことにしない?」

「もう、バカップルじゃないんですから……やですわよそんなの」

「向日葵が言わなくても私が言っちゃうもんねー! 向日葵だいすき♪」
以下略



31:孤独の人[sage saga]
2015/09/13(日) 20:04:27.50 ID:28Y7hCbSo
ありがとうございました。




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