過去ログ - 赤木しげるがニセコイにくさびを打ち込むようです
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67: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:31:20.47 ID:hLFU5SNV0
――

鶫「では、勝負の方法だが」

集「それならさ、せっかくケーキがあるんだし、食わず嫌い王みたいなことをやらない?」
以下略



68: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:34:50.31 ID:hLFU5SNV0
鶫「お嬢と一条楽はもともと熱々のカップルなのだ。そのお嬢が恋人を賭けているのだから、これくらいのハンデは当然だろう」

万里花(赤木のおじいさま、どうしましょう?)

赤木(くくく、どうもこうもない。これはむしろ願ってもないこと……。受けよう。ただ、こちらもささやかながら条件を付けさせてもらいな)
以下略



69:名無しNIPPER
2015/09/22(火) 21:37:43.42 ID:hLFU5SNV0
千棘(楽、あんたまさか万里花に好きなもの言ってないでしょうね)チラッ

楽(い、言ってない言ってない)ブンブンッ

千棘「……それもそうね。いいわ。どちらがダーリンに相応しいかを決めようじゃないの」
以下略



70: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:38:57.90 ID:hLFU5SNV0
万里花(やった、やりましたわ! 赤木のおじい様)

赤木(ナイスプレーだぜ、嬢ちゃん……。この変更の肝が分かってないようじゃ、敵に勝ち目はない……。
   このルール、これこそギャンブルの本流……。こちらのほうが、敵の恐怖を絡め取りやすい……)

以下略



71: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:40:52.45 ID:hLFU5SNV0
 集の掛け声とともに、二人は席を立ち、ケーキの陳列されたコーナーへと向かう。

鶫(ここまであらゆる謀略を駆使してきた奴のことだ。素直に嫌いなものを書いてくるとは思えない。
  必ず、裏をかいてくるはずだ。これは単なるゲームではない。敵の手の内をどこまで読めるかという心理戦……!)

以下略



72: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:43:43.54 ID:hLFU5SNV0
 ケーキを即座に選び、テーブルへと戻る鶫。そして紙に書くふりをして、周囲を観察。

 そしてみんなの意識が自分に向いていない一瞬のスキを突き、万里花の奥の窓を一瞥する。その間、0.1秒の早業。常人には判別もつかないほどの一瞬の観察。

 だが、鍛え抜かれた彼女の目は確かに捕えていた。窓に反射された万里花の紙を。
以下略



73: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:44:49.94 ID:hLFU5SNV0
 集の宣言ののち、万里花はためらうことなくひとつめにショコラを選び出す。続けて鶫もすぐにチーズケーキを選ぶ。

千棘(あれ……、チーズケーキはまだ万里花は食べてなかったはず……どうして)

鶫「悪いが、何度も裏をかけると思わない方がいい」
以下略



74: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:47:08.64 ID:hLFU5SNV0
鶫(……! 紙の端にバツを書いてブルーベリータルトと書かれている……。奴は読んでいたというのか……私が背後の窓を鏡替わりにして盗み見ることを……バカな!)

鶫「ありえない……。分かっていたのか、私が後ろの窓を用いることを……!」

万里花「ええ、あなたが私の紙を盗み見ることは分かっておりました。だから、その裏をかいたのです」
以下略



75: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:48:39.12 ID:hLFU5SNV0
――

赤木「くくく、雑魚は蹴散らし、道は開かれた」

万里花「いよいよ本丸、ですわね……」
以下略



76: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:49:48.38 ID:hLFU5SNV0
赤木「お嬢ちゃん、ここが攻め時だ。敵は今、思いがけない窮地で焦燥に駆られている」

万里花「ええ」

赤木「ここで、今ある差を一気に縮める。そのために、今一度……身を狂気にゆだねるんだ……」
以下略



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