過去ログ - A Rabbit's Life (オリジナル百合)
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4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/22(火) 15:21:58.50 ID:7xDrI19W0
彼の頭が宙を飛んだ。
少女の傍らから、ぶどうの蔓のようなものが伸びていた。

「あれが……ケイトス」

マイケルが呟いた。
彼の体はすぐに絶命した。

「撃て撃て!!」

白煙をまき散らし、
男達は一斉に射撃を開始する。
ケイトスは飛び上がるような仕草を見せ、目の前から姿を消した。

「上だ!」

ケイトスの顔は愛らしい少女のモノではなくなっていた。
猪かオットセイのようなケモノ染みた顔だった。
白い牙が降りてくる。

「近づかせるな! 距離を保て!」

ケイトスの手がびくびくと脈打ち、
骨が皮膚を突き破って大きな爪を形作った。
肉片が地上にばらまかれる。

「完全に覚醒する前に撃ち殺せ!」

猪の瞳に銃弾が当たった。
咆哮が森に轟く。
着地ができずに、少女はぐしゃりと落ちた。

「脳まで貫通したか?」

彼女は動かない。

「ラビット。確かめろ」

こちらに銃口を向け、命令する。
私は黙って従った。


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