過去ログ - 久「この夏に囚われて」
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13:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:35:20.59 ID:/JHwdyX00
この時、この瞬間をこのまま鮮明に鮮烈に保てるなら、私はなんだってするだろう。

――しかし、私はいつまでもこの時間に囚われているというわけにはいかなかった。

私は……私たちは、望むと望まぬとに関わらず、その瞬間を目に焼き付けなければいけなかったのだ。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:37:35.17 ID:/JHwdyX00



――――――――――――――――――――――――

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:43:10.65 ID:/JHwdyX00
「わた、わたひ、あのとき、何も見えなくなって……!」


「み、みんながっ。あ、あんなに、頑張ってくれた……のにぃ……っ」

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:45:15.35 ID:/JHwdyX00
「あっ、あそこで、……あそこで、わたぃがっ……!」


普段から気弱で、怯えただけで涙を見せるような子ではあったが。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:49:49.64 ID:/JHwdyX00
「ごめ、なさい……。ごめん、なさい……っ」


お願いだから謝らないで。誰も、貴方を責めてなんかいないわ。

以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:53:26.08 ID:/JHwdyX00
「本当に、ごめん、なさい。部長……」


どきりとした。

以下略



19:名無しNIPPER
2015/09/22(火) 16:55:25.55 ID:/JHwdyX00
思わず、私は足を踏み出し、目の前にいる咲を抱きしめていた。

咲の背中へ手を回し、私の胸に顔を押し付けるような恰好になる。

先ほどまで声を出すことすらできなかったのに、よくやったものだと。我ながら、場違いな感心すら覚えた。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:58:25.49 ID:/JHwdyX00
そこで、やっと私は気が付いた。




以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:58:53.02 ID:/JHwdyX00
「部長は……っ、ぶちょ、は、最初で最後のっ、夏なのにっ、」


「それでも、自分を信じて、って。楽しんできてくれ、って」

以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 17:04:11.63 ID:/JHwdyX00


◆◆◆◆◆◆◆


以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 17:05:20.06 ID:/JHwdyX00

「……咲」


「ごめんなさい。すみませんでした、ごめんなさい……」
以下略



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