2:名無しNIPPER[sage]
2015/09/22(火) 16:08:59.28 ID:/JHwdyX00
「ねえ、咲」
「部長? ……なんですか?」
3:名無しNIPPER[sage]
2015/09/22(火) 16:11:36.83 ID:/JHwdyX00
「だからね、咲、」
「……はい」
4:名無しNIPPER[sage]
2015/09/22(火) 16:15:16.85 ID:/JHwdyX00
私と咲の会話が終わると、まこが
「お前さんなら大丈夫じゃ。気楽に打ってきんしゃい」
5:sageになってた[saga]
2015/09/22(火) 16:17:10.71 ID:/JHwdyX00
それらに対して咲がお礼を返し、一呼吸の間ができると。
和が、少しの間だけ咲と見つめ合った後に
6:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:22:51.60 ID:/JHwdyX00
◆◆◆◆◆◆◆
7:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:25:43.71 ID:/JHwdyX00
強く、可憐で、時に冷たく、無慈悲に咲く花。
その美点が最も魅力的に、そして恐ろしく感じられるのはただ一点。彼女が、心の底から楽しみながら麻雀を打っている時。
故にこそ、私は咲に、この大舞台で楽しんで打ってもらいたかったし、そうすることで彼女の打つ麻雀を心から楽しみたかった。咲が楽しんでくれれば、チーム順位の方はどうなってもいいとすら思っていた。
8:名無しNIPPER[sage]
2015/09/22(火) 16:27:13.70 ID:cVSWw8FGo
なんか怖い…
9:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:29:17.68 ID:/JHwdyX00
「咲、待ちなさい」
と。控え室を出て、対局室へ歩みかけた咲を呼び止めた。
10:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:30:55.34 ID:/JHwdyX00
「直前で悪いけど、さっき、言い忘れたことが一つだけあったのよ」
「なんですか部長?」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:31:49.91 ID:/JHwdyX00
「こんな大舞台、またいつどこで巡り合えるか分からないんだもの!」
12:名無しNIPPER[saga]
2015/09/22(火) 16:33:48.20 ID:/JHwdyX00
私の言うことに驚いたのだろうか、その瞳が、少しだけ大きく見開かれる。
自分の言葉と想いが、咲に届いてくれたのかどうかが不安になった。正直、そこから逃げ出したいとすら思えた。
けれど、そういうわけにはいかない。例え無視されるにしても、咲からの反応を確かめないわけにはいかないのだ。
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