過去ログ - 朝日奈葵「苗木ととれーにんぐ!」
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35:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 00:42:42.59 ID:sfGYlI770
 経験はないハズだったから――激しい運動を繰り返す内に、処女の証が切れてしまったのだろうかと、どこかで聞いたような都合の良い解釈が浮かぶ。

 でも初めてといえば、ボクも今までにない感覚に身もだえしていた。

 さっき指を差し入れて予測した快感は、まったく見通しの甘いものだった。

 指の届かない彼女の最奥、子宮の入り口に程近い、媚肉に埋もれた場所で、ボクは自身をほとんど溶解されるような感覚に襲われていた。

 熱を帯びた肉の狭まりで、まるでナカで癒着して二度と離れなくなってしまうような錯覚に、ボクはほとんど腰を動かす間もないまま――あっさりと、果ててしまった。

「ふあっはふ……っ、え、あっ、なんか、んっ、アッ、あつ、ああ……っ?」 

 どぷっ、びゅくっ、と、腰と腰がぴったり嵌ったまま、まるで夢精したようなだらしのない噴出が数度起こる。

 お互い初めての経験に、目をぱちくりさせながら、それでも本能的に、子種を漏らさないよう身の結びつきを一層深くする。

 間もなく止んだ射精に半ばうとうととしながら、それでもあまりの情けなさに思わず謝ってしまう。

「ご、ごめん――こんなこと、初めてで」

 いまいち事情を飲み込めていないらしい朝日奈さんは、深い呼吸と口付けを繰り返しつつ訊いてくる。

「ね、ねえ、今のって、んちゅっ、その……苗木、あむっ……ぷほっ、イッちゃったってこと?」

 恥ずかしながら頷く。びっしりとかいた双方の汗が、触れ合った身体の表面上でじゅくじゅくに溶け合ってかすかに生臭い。

「なえぎ……キモちよかったってことだよね……えへへ……ぇ」 

 そんな中、彼女は笑った。

 いつもの笑顔のように見えて――キスも交わりも知らなかった時とは、きっと何かが違う。

「ねーぇ、もっと……もっと、しよ? たぶんもうイタくないから……もっと動いていいよ……んっ、あんっ」

 彼女が、いつの間にかボクに絡ませていた足を組みなおし、お尻を振ると、中で絡まった互いの体液がじゅくりと零れ、シーツを汚した。

「なえぎぃ、なえぎ……あんっ、んっ、んちゅはあぁむっ、んっ、ン……ッ!」  

 孕みたい女子と、孕ませたい男子のホンノウ。

 その本能に、二人して溺れていた

 何度ぶつけても、まったく収まることの無い欲を、ボクは彼女のナカで幾度と無く解き放った。


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