過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
1- 20
31: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:05:18.53 ID:VX5BVwsyo
「で? 実際、阿万音さんから見て私はどんな風だった?」

 ふむ?
 未来の自分について尋ねる紅莉栖。少なくとも好奇心に満ち溢れている、という様子ではないが。

以下略



32: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:07:10.05 ID:VX5BVwsyo
「恥ずかしがらなくてもいいぞ。女にとって、若々しさは重要なステイタスだからな」

「だからそんなんじゃないってば。もし、私の1975年への跳躍も収束の結果だったら……って、そう思っただけ」

 神妙な面持ちでつぶやく紅莉栖の様子が気になって、茶々を入れたのを一瞬後悔した。
以下略



33: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:11:03.78 ID:VX5BVwsyo
「何がだ」

「あんたはこの先、レジスタンスを結成することが確定しているはず。でも1975年に飛ぶことでそれが大きな矛盾になる」

「それはそうだが……その場合、世界線が変わるのでは……」
以下略



34: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:13:41.01 ID:VX5BVwsyo
「岡部、あんたが1975年に跳躍したとしてまゆりの救出に失敗したらどうする?」

「…………」

 失敗……。今まで希望ばかりを見ていたが、その可能性は大いにあるのだ。
以下略



35: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:15:00.43 ID:VX5BVwsyo
 タイムマシン跳躍による大分岐……。
 ごくり。
 思わず喉が鳴った。今更ながら未知の世界への恐怖心に体が震える。
 だがその震えも今は──不謹慎ではあるが──いい刺激だった。

以下略



36: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:16:29.62 ID:VX5BVwsyo
「なっ、何が可笑しいのよ」

 紅莉栖が顔を上げて照れ混じりに口をとがらせる。

「あはは、ごめんごめん、なーんだ。牧瀬紅莉栖も人間なんだなぁ、って思ってね」
以下略



37: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:18:04.70 ID:VX5BVwsyo
「それにあたしにだって、岡部倫太郎の右腕である橋田至──父さんの血が流れているわけだしね!」

「え……? はっ!? ちょ、おま……kwsk!!」

 紅莉栖が身を乗り出して聞いてきた。
以下略



38: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:21:05.62 ID:VX5BVwsyo
「蹴っていいわよ」

 なんの許可だなんの!

「正直に吐けこのこの〜!」
以下略



39:名無しNIPPER[sage]
2015/09/30(水) 15:22:53.32 ID:LMjAesN3o
我々の業界ではご褒美です!


40: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:33:13.21 ID:VX5BVwsyo
 俺が目を覚ましてからすでに数時間──俺の体感によるものだが──ほど経過していた。
 鈴羽の話によるとこのタイムマシンのフルパワー駆動で10年間の跳躍を約1時間で行えるという。完全な状態でないことを考慮して今は半分の力を使って跳躍しているらしい。
 つまり、単純計算で7時間ほどで1975年に着くという。
 最初に俺たちが気を失っていた空白の時間もあるため、正確な時間は導き出せないが、恐らくもうそろそろ1975年に到着してもおかしくはないだろう。その時は最初のようなGが襲いかかるかもしれないとの話だった。
 そう考えると思わず身を固くしてしまうのか、それに抗おうと2人は相変わらずしゃべり続けている。よくもまあ、そんな何時間も話していられるものだ。最初はラボメンやダル、まゆりとの思い出話に始まり、2036年での生活、理論などを各々語り合っていた。俺も時々会話には乗っかったが、どうもこの数時間で友情を深め合ったのか、若干蚊帳の外のような感じがしなくもなく、少々さみしい物があった。
以下略



41: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:34:17.88 ID:VX5BVwsyo
「あいつにされたセクハラ行為は35年経っても忘れられそうもないわ……」

「あはは……タイムマシンの中でも参ったよ」

 あいも変わらず他愛のない話で盛り上がる。
以下略



573Res/579.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice