過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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50: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/09/30(水) 15:45:04.05 ID:VX5BVwsyo

──ああ……息が苦しい。

 機内の警告音が鳴り響いてどれくらい経っただろうか。数分とも、数十分とも取れる。あるいは数時間とも。恐怖の中で、俺の体感時間は完全に麻痺していた。俺も紅莉栖と同じように体を小さく丸め、顔を伏せていた。正しいかどうかは分からないが、その方が酸素の消費量も少ないと思ったのだ。しかし、いずれ限界は来る。それは思いの外早かったのかもしれない。

──いきがくるしい。

──だめだ、いしきがぼやけてきた。

──このままではしんでしまう。

 とその時、先ほどの警告音とは別の音──意識が朦朧としていたため違う音に聞こえただけかもしれないが──が俺の耳へと飛び込んできた。
 もしかしたら1975年へと着いたことを知らせるための音なのかもしれない、そう思って顔をあげる。
 初めに目に飛び込んできたのは、ぐったりしている紅莉栖の顔に何かを付けている鈴羽の後ろ姿。紅莉栖はされるがままで、すでに意識を失っているようだった。


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