過去ログ - 俺ニート、悪魔の手下になる。
1- 20
14:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 03:59:29.10 ID:Csg2FCKN0


 ダークサイドがやって来るがなんとか払拭する。
 今日の俺は一段とどうにかしている…… 今日に限って。
 理由は分かっていた―― 焦りからくる不安、絶望だ。
 俺は焦っている…… いつまでもこんな生活を続けることはできないということ。
 同年代の人間はもう立派に社会人として活躍している中、俺は未だ親の脛をかじってあまつさえかじり尽くそうとしているクソ野郎ということ。
 俺は体が成熟しているにも関わらず自立できない…… 自然界ならとっくに沙汰されているようなものだ。
 いつまでも親がエサを獲ってきてくれるはずがない。
 いつかは親から離れ、自分でエサを確保しなければならないのに。
 それを分かっていて、焦っているのに―― 何故か行動に移せないのだ。

 死んだ爺ちゃんも言っていた「いつまでもあると思うな、親と金」。
 あの頃は聞き流していた言葉が俺に突き刺さる。
 分かっている…… 分かっているんだ。
 今日に限って―― 恐らく今までの不安が積もり積もって爆発でもしたのだろうか。
 まるで超新星爆発。
 払拭したダークサイドが再びやってくる。俺は暗黒面へ落ちていく……
 これで光り輝く剣や超能力が使えるようになるとでも言うのなら願ったり叶ったりだが、現実は残酷である。
 そういえばガキの頃は、そんな「ダークヒーロー」のような存在になりたいと思っていたな。
 周囲がヒーローを賛美し真似る中で、俺は唯一悪役キャラに心を奪われていた。そしてヒーローを信仰する周囲を小馬鹿にしていたのだ。
 よくよく思い返してみれば、俺はその頃からひねくれた嫌な奴だったのかもしれない。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
58Res/83.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice