109:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:03:33.84 ID:wlnW7ggg0
【9】
――よし、っと。
調整は大体こんなところね。
あとは、この企画書を今日中に片づけて――。
! ――よ、善澤さんっ!?
どうしたんですか、こんな真夜中に。社長はもうとっくに帰っていますよ?
そ、そうだったんですか――小鳥さん、言ってくれれば良かったのに。
すみません、ご面倒をお掛けしてしまったみたいで。
小鳥さんの言った通り、残業中でないとロクに体が空かないものですから。
お詫びと言ってはなんですが、コーヒーでもいかがですか?
伊織からの差し入れですけど、自慢したいモノがあるんです。
はい、どうぞ。
ん、むぐ――――。
――うーん、この鼻腔をくすぐるフルーツのような甘い香り、ほのかな酸味。
複雑な香りを際立たせるために、普通の豆よりも浅く煎っているんですよ。
豆はパナマ産の野生品種で、生産量が少なく収穫も難しい急傾斜地でしか育たな――。
えっ――な、なんですかその顔は。
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