110:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:07:28.88 ID:wlnW7ggg0
ぐっ――は、恥ずかしい――。
伊織から聞いていたのなら、初めからそう言ってくださいよ!
もう、要らない赤っ恥をかいてしまったわ。
111:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:12:29.82 ID:wlnW7ggg0
突然ですが、善澤さんは、こんな話を聞いたことがありますか?
プロデューサーというのは、三つの種類に分けられるそうです。
お金のために働く人。
112:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:17:42.66 ID:wlnW7ggg0
えぇ、何度でも言います。そこにあるの、全っ部プロデューサーの遺品です。
馬鹿みたいでしょう?
自宅にも置いてあったのを、全部事務所に運んだら、そんなになりました。
113:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:22:25.68 ID:wlnW7ggg0
竜宮小町のメンバー自体は、既にあの三人で構想はしていたんです。
ただ、当初私は、あずささんをリーダーに据えようと考えていました。
やはり、年長者の方が周りを良く見て行動できると思いますし。
実際、あずささんはおっとりしていても、節々ではすごく皆に気を配ってるなーって。
114:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:27:40.67 ID:wlnW7ggg0
プロデューサーがトイレから帰ってきたので、慌ててデスクに戻りましたけど――。
とまぁ、そういういきさつもあって――私は、伊織を竜宮小町のリーダーにしました。
その結果が、今のあの子達の躍進です。
115:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:32:49.77 ID:wlnW7ggg0
プロデューサーは私と違って、アイドル達に怒ることは滅多にありませんでした。
あの子達がミスをしたり、先方に迷惑を掛けても、自ら頭を下げて、何も咎めず――。
そんな彼のことを、優しい人だと思う子は多かったかも知れません。
しかし――不信感を抱く子も、中にはいました。
116:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:38:03.69 ID:wlnW7ggg0
――いいえ、プロデューサーに諭されたという訳ではないようです。
むしろ、その逆ですね。
あの人のことを、アッと言わせてやる、見返してやる――。
そう、半ば喧嘩腰な形で、あの子はある意味、本気で仕事をするようになりました。
117:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:41:14.02 ID:wlnW7ggg0
――もう。伊織ったら、余計なことを。
伊織の言う通り、私が泣いたのは、悲しかったからではありません。
あの人を理解できなかった――代わりになれない自分が情けなくて、悔しかったんです。
118:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:46:56.19 ID:wlnW7ggg0
まじまじと見ると、なおさら酷い絵ですね。ふふっ。
ここ、グチャーッてなっているのは、お茶をこぼしちゃったんですよ。
雪歩が休憩用に淹れたお茶を、春香が運ぶときに、ね。
119:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:53:00.43 ID:wlnW7ggg0
まぁ! そうなんですか――呆れた――!
伊織ったら、人のことは散々暴露しておいて、自分のことは話さないのね。まったく!
うなだれる美希の横っ面に、強烈な平手をお見舞いして伊織曰く、ですが――。
120:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:58:14.01 ID:wlnW7ggg0
繰り返しになりますが――。
あの人の考えることは、私にはよく分からないことが多かったんです。
今でもよく分かっていません。
でも――だからこそ、これから皆と、時間をかけて、理解していきたいと思います。
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