24:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:18:50.31 ID:m9aJzdw+0
千早「あずささん、聴きたい曲があったらリクエストしませんか?」
あずさ「あらあら、いいのかしら?」
千早「もちろんです。私、あずささんの好きな曲に興味があります」
25:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:21:31.04 ID:m9aJzdw+0
千早「やっぱり、いい曲ですよね。」
あずさ「そうね〜、本当にいい曲だわ。ピアノもいいけど、ホーン楽器も情緒があって素敵ね。千早ちゃんはリクエストしないの〜?」
千早「そうですね、じゃあ私も一曲」
26:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:22:53.82 ID:m9aJzdw+0
あずさ「何をリクエストしたの?」
千早が戻ってくると、あずさが尋ねた。
千早「カーメン・マクレエの『マイ・フーリッシュ・ハート』です。」
27:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:24:29.03 ID:m9aJzdw+0
千早「あずささんは、すごいですね。」
普段はこんなことは言えないだろう、と思いながら千早は言った。
あずさ「あら、急にどうしたの、千早ちゃん?」
28:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:25:38.61 ID:m9aJzdw+0
千早「そんな、置いていかれるだなんて。みんな、少なからずあずささんを目標にしているんですから、自信を持ってください。」
あずさ「千早ちゃんに言ってもらえると自信がつくわ〜」
千早が力を込めて言うと、あずさは嬉しそうに笑った。胸を割って話すとはこういうことなのだろう、と千早は思った。
29:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:26:57.03 ID:m9aJzdw+0
千早「随分と居座ってしまいましたね。」
黄葉した銀杏を見ながら千早は言った。ほのかな風が吹き、秋の爽やかな空気を運んだ。
千早「私、あずささんと話せて楽しかったです。こんなに人と話したのは久しぶりでした。その……また一緒に来てもらえますか?」
30:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:28:02.73 ID:m9aJzdw+0
千早「なんでもうはぐれてるんですか!おかしいでしょ!!」
三浦あずさの迷子の才能に悪態を吐きながら、千早は辺りを捜索した。
そう遠くへは行っていない、というのが彼女の読みであった。彼女はあずさを探し、住宅街を回り、最終的に近くの大通りに出た。
しかし、あずさを見つけることはできなかった。
31:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:30:12.14 ID:m9aJzdw+0
律子「あら、千早じゃない。どうしたのこんなところで?」
千早「律子……と、プロデューサー」
P「人をついでみたいに言うな。どうした?ぼーっとして」
32:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:32:38.61 ID:m9aJzdw+0
千早「それが、さっきまであずささんと一緒にいたのですけど、はぐれてしまって。あずささんが心配です。」
律子「あずささん?さっき会ったわよ」
千早「えっ、会った!?」
33:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:34:15.73 ID:m9aJzdw+0
千早は二人を観察した。プロデューサーはスーツ、律子は私服の青と白のブラウスにスカートを着ていた。
そしてプロデューサーの手には、少しばかりの買い物袋が握られており、袖口はさっきまで誰かに握られていたかのような真新しいしわがあった。
二人の様子は、単なるひと番いの男女以上の印象を千早に与えた。
少しからかってやろうと思い、千早は二人に言った。
34:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:35:21.40 ID:m9aJzdw+0
千早「ふふ、律子、やっぱりそうなのね。」
律子「そんなわけないでしょう。今日はたまたまプロデューサーと会ったから一緒にいただけよ。」
P「そうだよ、今日は律子の業界研究とやらに付き合わされて大変だったんだぜ?」
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