過去ログ - 千早「私らしい私で」
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32:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:32:38.61 ID:m9aJzdw+0
千早「それが、さっきまであずささんと一緒にいたのですけど、はぐれてしまって。あずささんが心配です。」

律子「あずささん?さっき会ったわよ」

千早「えっ、会った!?」
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:34:15.73 ID:m9aJzdw+0
千早は二人を観察した。プロデューサーはスーツ、律子は私服の青と白のブラウスにスカートを着ていた。
そしてプロデューサーの手には、少しばかりの買い物袋が握られており、袖口はさっきまで誰かに握られていたかのような真新しいしわがあった。
二人の様子は、単なるひと番いの男女以上の印象を千早に与えた。
少しからかってやろうと思い、千早は二人に言った。

以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:35:21.40 ID:m9aJzdw+0
千早「ふふ、律子、やっぱりそうなのね。」

律子「そんなわけないでしょう。今日はたまたまプロデューサーと会ったから一緒にいただけよ。」

P「そうだよ、今日は律子の業界研究とやらに付き合わされて大変だったんだぜ?」
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:36:51.04 ID:m9aJzdw+0
千早「プロデューサーは相変わらずですね。この調子だと今日はずっと律子を困らせてるんじゃないですか?」

千早がため息混じりに訊くと、男は楽しそうに答えた。

P「まあ、りっちゃんは多少意地悪した方がかわいいからな。さっきあずささんを送ろうとした時なんかもう最高だったよ」
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:39:08.54 ID:m9aJzdw+0
律子「千早、迷惑かけたわね」

千早「気にしないで。それにしても律子、デートなんてすごい進歩ね」

律子「だ、だからデートじゃなくて……うぅ」
以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:41:19.36 ID:m9aJzdw+0
千早「で、律子はこれからどうするの?プロデューサーの家で夕食を作ってあげる、なんてどうかしら?」

P「えっ、律子俺んち来るの?よし、じゃあいっしょに風呂でも」

悶絶していたプロデューサーが復活した。かと思うと、今度は体に律子の靴がめり込んだ。
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:43:00.09 ID:m9aJzdw+0
律子「それが、特にすることを思いつかないのよ。何かあればいいんだけど」

考える律子だったが、プロデューサーにはすでに計画があるようだった。

P「よし律子、俺に任せとけ。ついでに千早も来い」
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:44:39.29 ID:m9aJzdw+0
P「おい、千早」

歩きながら、突如プロデューサーが千早を呼んだ。

千早「はい、なんですか?」
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:46:25.68 ID:m9aJzdw+0
P「初めて会った時、千早には自分は変わりたくない、っていう雰囲気を感じたんだよな〜。正直、その雰囲気は魅力だったし、直すつもりもなかったんだけどさ、気づいたら事務所のみんな、特に春香が千早をどんどん変えててびっくりしたよ。」

千早は、天海春香のことを思った。
リボンを付けた、よく笑い、よく動き、よくこける小動物のような少女。
自分に起きた変化のほとんどは天海春香との出会いがなければ成し得なかっただろう。
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 23:48:57.87 ID:m9aJzdw+0
千早「たしかに、事務所のみんなの存在が私を変えてくれました。ただ、私が存在したことで、事務所のみんなは変われたと思いますか?」

千早が問うと、プロデューサーは少し考えてから言った。

P「もちろん、変われたさ。」
以下略



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