44: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/10(火) 23:53:47.61 ID:hXnjM4nD0
それからは、難なく仕事も進んでいたが、そう上手くいく時期が長く続くわけも無く、大きな壁にぶち当たった。
営業だ。
俺は、ここ最近で学んだことがある。
それは、俺と同じ境遇の人とは、割と普通に話せる、ということだ。
部長や凛と話せたのもその理由が大きい。
しかし営業ではそうもいかない。
凛を紹介する先の人と上手く話せず、失敗。
そんなことがしばらく続いていた。
そして更に、同期であるはずの他のプロデューサーに、明らかに実績の差をつけられ始めている。
特に、奈緒と卯月の担当と、加蓮と凛の担当は、コミュニケーション能力が高く、企画を取り付けるのが上手いのか、テレビや雑誌などへの露出、という業績
が伸びている。
もう1人は、事務のちひろさんと、事務作業を専門でやっている。
本人がそれを希望したんだとか。
俺もそうしたかったが、あくまで俺は、凛の担当、として雇われた身だ。
文句は言えまい。
そもそも、相変わらずわざわざ凛の担当に俺を選んだ理由が分からない。
部長がティンと来たから、としか言いようが無いかもしれないが。
それよりも今の状況を何とか打破する必要があるとは思っていた。
凛のプロデューサーになってからは、どうせやるなら頑張ってみようと思った。
それが俺が凛にできる唯一のことだから。
そして俺は、覚悟を決め、ある人と会うことにした。
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