24:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 21:15:57.49 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「現像したてのこれ見た時、二人で大笑いしたっけ」
「はい。ふふっ、今見ても笑えますよね」
25:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 21:23:34.58 ID:6LZx9kqto
額面通りに受け取れば褒め言葉です。
けれど私はどうしても疑いを捨てる事が出来なくて。
「スレンダーだし」
26:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 21:32:30.92 ID:6LZx9kqto
自分のつむじを撫でてPさんが溜息をつきます。
持たざる者の悲哀は、時にどうしようもない無力さを感じさせるものです。
「むしろ昔はかなりデカい方だったんだよ俺」
27:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 21:43:30.94 ID:6LZx9kqto
「……ピンボケ?」
そこに写っているのは美味しそうなチーズケーキ。
でも、ピントが合っているのはその奥。
28:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 21:51:44.18 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「電池、残ってるかなぁ」
ずっとずっと欲しかったカメラ。
29:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:01:39.02 ID:6LZx9kqto
「……よーし」
あなたに決めました。
そうと決まれば最高に美味しそうに撮って差し上げましょう。
30:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:07:49.34 ID:6LZx9kqto
「あ……ご、ごめんなさいっ」
「いや気にしてないよだいじょう」
31:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:15:52.03 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「カメラだからチーズケーキって安直過ぎない」
「…………そ、そんな事考えてませんでしたよっ。本当に」
32:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:25:31.73 ID:6LZx9kqto
何でも無い。
そう。何でも無いPさんの質問に、私はつい口ごもってしまいました。
「…………」
33:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:37:27.22 ID:6LZx9kqto
「十年も昔って……小学生?」
「小学校に入るか入らないかぐらい、ですね」
34:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:45:40.25 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「――ど、どこか、かくれるばしょ……」
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